【生物科学】老化に関連するストレスを概日時計が軽減する | Nature Communications | Nature Research

 人間などの動物には、24時間の明暗の周期に従って変動する生理現象である、一般的に体内時計と呼ばれるサーカディアン・リズム(概日リズム)があります。そのリズムは、光や温度、食事など外界からの刺激によって調整され、人間だけではなく、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在しています。このリズムが狂うと、時差ボケや睡眠障害などの不快な症状が現れることは以前から知られていましたが、今回は老化にも大きな影響があることが示唆されたようです。
太極拳の導引法では古くから知られていることで、古き武当山では、朝太陽が昇ると太陽を一杯に浴びて套路を行い、その後に時間通りに朝食を食べ、午前中は武道練習を行い、昼食は2時間から3時間かけて行い、その後軽い昼寝をして、午後は、外部からやってくる人たちへ、導引法を施したり、太極整体や、套路や武道を教えて、日が沈む頃にそれを終えて、夕食を食し、その後沐浴などを行い自分の時間をもち、夜8時頃から、堂に集まり、談義や瞑想、坐道、中には存思太極拳などを行いながら、眠くなってきたら就寝します。
このようなリズムは全て、自分の内からの反応によって行う事とし、食事をしたくなければしない、起きたくなければおきない、套路や武道も心からやりたいと思う意外はやらないのです。そして、そのような不調が現れた場合に、体を休めたり、気功(導引法)を行ったり、自らの心身の調整を行います。
内丹仙術という不老長寿の技法は、このような、サーカディアン・リズムの修正が根幹にあります。このリズムが正常であり、その上で様々な内丹を行います。古くから、サーカディアン・リズムの異常は、不老長寿に反するものとして最も重要視されていました。
今回このような科学的発見で示唆されたものは、既に、古くからの太極拳では経験的に検証されていたようです。

Biological sciences: Circadian clock slows age-related stresses概日時計によって制御されるストレス応答遺伝子が、老齢のキイロショウジョウバエにおいて発現上昇していることが明らかになった。細胞の概日時計(24時間周期の遺伝子発現)の異常は、老化の促進やその他の健康問題を伴うのが通例だが、今回の研究によって得られた知見は、老化する生物が概日時計によってどのように防御されているのかという論点を解明する上での手掛かりとなっている。この研究結果についての報告が、今週掲載される。概日リズムは、約24時間を周期とする概日時計遺伝子の振動的発現を通じて、代謝、行動など一定の過程を制御している。今回、Jadwiga Giebultowicz、David Hendrixとその他の研究者によるチームは、老化によって概日時計遺伝子がどのように変化するのかを解明するために、24時間にわたって若齢のショウジョウバエと老齢のショウジョウバエの遺伝子発現を比較した。その結果、若齢個体で振動せず、老齢個体で振動した遺伝子群が同定された。Giebultowiczたちは、これらの遺伝子を“late-life cycler”と命名し、その多くが、酸化ストレス(老化とともに増加する細胞傷害の一種)に対する応答に関連していることを明らかにした。以上の結果からは、生物が酸化ストレスと老化に適応する上で概日時計が役立っていることが示唆されている。数多くの細胞の概日時計遺伝子がショウジョウバエからヒトまで保存されているが、この防御的過程が哺乳類に保存されているかどうかはまだ明らかになっていない。

情報源: 【生物科学】老化に関連するストレスを概日時計が軽減する | Nature Communications | Nature Research

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