睡眠中の学習が可能な睡眠相と太極拳

 武当山の十方叢林という道教の大道観には、多くの睡眠障害を持つ人たちが訪れ、食後暫くしてから、太極拳の内でも、存思太極拳という瞑想に近いようなゆっくりとした太極拳を行い、それから坐道のままその場で眠りについていったそうです。

武当派の太極拳は、宗門の行であり、日中に「内丹仙術」のメソッドのとおり心身を整え、坐道のときのささやきあうような談話のまま眠りに入ると、荘子の「胡蝶の夢」のように、夢の中で目覚めます。
この夢の中で目覚めるための方法は、「内丹仙術」においての煉神還虚あたりまで到達し、その状態を維持できるようになっていればおこなえます。還虚まで到達していればより確実です。

夢の中で夢だと気付いてしまえば、その後は自分の思うとおりの自由自在に、現実を超えた夢を体験できます。空を飛ぶことも、宇宙の果てに行くことも、何でも可能です。そこで、何らかの学習をしたければ、その学習を行え、それどころかその効率は無限です。今まで読んで感動した本の内容や、特に体で覚えたり、感情と一緒に経験したことは、超人とも言えるようなレベルまで飛躍します。

その睡眠相に合わせて、学習のための音声を流しておくという方法もあるようですが、外部からの刺激は脳波が乱れるので効率的とは言えません。

夢の中で目覚めるために大切な一つに、日中に「サティ」という念をもった太極拳を行います。これも、武当山では存思太極拳の第一段ですが、私は師から教わったときに「想念太極拳」と名付けました。いうなれば、今はやりのマインドフルネス瞑想と同じです。それの動禅です。この時に、夢の中にいるような状態になるまで套路を深め、同時に、しっかりと心の中に何らかのイメージを明確に映像として持つ訓練をするのです。すると、夜の睡眠の内に同じような脳波が出ているときの睡眠相があれば、そこで夢を見たときその中で目覚めるのです。だから単なる瞑想では無く、このように動きながらの「サティ」でないと、夢の中で目覚めることはできないのです。朝は5時(5時以降は日の出に合わせる)に起きて30分から1時間の套路で太陽に当たり概日リズムを調整し、日中は1時間程度の想念太極拳でサティを行い、夜は6時に食事を終え、2時間程度の瞑想太極拳で心を還虚にして、身体的にはメラトニンなどの分泌を促します。そして、坐道を行い9時(夏の一番夜の短い時間、8時間睡眠を目安に調整します)に寝ます。内丹である域まで到達していれば、就寝時間は10時や11時でも、可能ですが、失敗も多くなります。

もう少し深めていくと、「想念太極拳」の時に、心の中にあることを念ずることをしながら套路をすると、夜にその続きを見ることもできます。従って、この時に学習したい内容を前もって記憶しておいて、想念太極拳の中で何度もイメージすれば、夜の夢の中で超人的な能力で学習できます。

睡眠中に新たな記憶が形成される可能性があるのは特定の睡眠相だけであり、具体的には、レム(REM)睡眠時と浅いノンレム(NREM)睡眠時には学習が起こりやすいが、深いノンレム睡眠時には新たな情報の学習能力を抑制する効果が生じることが明らかになった。この新知見は、それぞれの睡眠相の機能に関する理解を深める上で役立つと考えられる。この研究結果を報告する論文が、今週掲載される。睡眠中の学習が可能か

情報源: 【神経科学】睡眠中の学習が可能な睡眠相とは | Nature Communications | Nature Research

No tags for this post.
カテゴリーblog

コメントを残す