太極拳は、不老長寿に役立つ医武同源

太極拳は、不老長寿に役立つと一般的に考えられています。

健康にいいというだけの理由ではなく、太極拳の運動のしくみが,人間の根幹部分の生理を使うところから、現実的に若返り,病気から遠ざかり元気になり、又事故や怪我を未然に防げる危険を察知して防衛する本能的な能力をより思い出して練るところにあります。

例えば、心と健康の関係にしても、副交感神経を優位にして,穏やかなストレスに強い心身を育て、放松というとらわれのない根幹的な人間の心の太極拳の意で、そのまま精神や身体が動くように、繰り返し毎日運動します。

意は身体の生理である血流や神経に人間の根本的な元気ある活動を思い出させます。

無意識な動作は、心のちりを取り、滞る身体の邪を取り除きます。

呼吸筋や身体の緩やかな動きは、バイオフィードバックで、相乗効果を生みます。

普段では意識することのない、深い心すなわち太極拳でいう意は、脳の一番深いところの原始脳に位置する部分が活性化しています。

その周辺には、生命活動を維持する生命の根幹部分と、感情や愛情などと深く関係する本能的部分が隣接しています。

放松すなわち、リラックスした純粋な心(意)は生命力の根幹部分ととても密接に働きます。このような状態になることを太極拳では放松といい不老長寿への効果があると見いだしているのです。

穏やかな自然な呼吸は、木々のような営みを人間の心身に思い出させます。又、自然と一体になる感覚や、そのリズムとも合致していきます。

本来の人間として生まれ持っている仕組みである、腰の動きや,血流、呼吸、脳の働き、脊椎の場所や形、筋繊維の数、生命エネルギーである気、六感、中心感覚、ホメオスタシス、そのような全てが本来の能力を思い出し動き始めます。

太極拳はゆっくりゆっくりと動くことで、それを感じることが出来るようになります。

武道として太極拳をやるにしても、健康としてやるにしても、その本来の自分の全てを知ることから太極拳は始まるのです。

その全てを知った上で、早く動いてもその感覚がなくならないときこそ、早く動く武道としての太極拳が成り立ちます。

早く小さく動いても,大きく遅く動いた套路と何ら変わりがない動きが出来るようになります。前者は小架式、後者は大架式の動作の性質です。

太極拳は医武同源であると言えます。ですから、本当の太極拳をやっていると若返り、元気になります。病気や故障怪我とも無縁です。

太極拳の本来の仕組みを知り、そして、それを実際に実践しているからこそ、不老長寿がかないます。

結論を言うと、本当の套路を毎日繰り返し行っていると,武道としての太極拳の高手になれる基礎はできあがります。

そして、それを一度でもいいので実際に散手などで現実に応用する技を経験することで、現実とつながる事を経験します。

それでその技の技術を使える技能が持てるのが太極拳です。

そして、そこには、すでに健康で若返った元気な心身がよみがえっているはずです。

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