節節貫穿・細胞一つ一つの生命と気を保つ

太極拳を教わり始めた20歳代は、酒とタバコを常用していましたので、王師から「太極拳は細胞にまで、細胞の内にあるあらゆる組織まできを通すのだから、酒やタバコを常用して細胞を損傷してはならない」と言われていました。しかし、そう簡単にやめられるものではないし、また止めようとも思いませんでしたが、30才になる手前で人生において強烈な事件が立て続けに起こり、その中であることを発見し酒とタバコを一挙に止めました。
その後、太極拳でも日常でも、幼児期に感じていた細胞まで突き抜けるような気勢を思いだしたものです。
このときにやっと本気で、王師が言っていた数々の節節貫穿に至る内丹を再度教わりました。
武当派の太極拳では、酒やタバコを常用すると細胞に気が満ちることがなくなり、行き場のなくなった気が邪気となり、内臓などにしこり(岩)を作るとされていました。気が高まれば高まるほど邪気も高まるのであるから、それなら下手に武術や太極拳などやらない方が良いというのが王師の持論でした。
最近になって、その原因物質はアセトアルデヒドであるということが分かりました。アセトアルデヒドは、飲酒したアルコールが体内で変化したり、タバコの煙や自動車の排気ガス、シックハウス症候群の原因となる合板の接着剤などに含まれています。特に、飲酒により生成されるアセトアルデヒドは、DNAやタンパク質に結合して変異させ、様々な病気を引き起こすことも分かっています。
理屈はともあれ、酒とタバコを常用しなければ、太極拳において節節貫穿の最適化状態を経験し、それを閾値として、排気ガスや喫煙場所、換気の悪い新築住宅などにある悪い気体、また、外部から侵入するウィルスや細菌、食べ物に含まれる細胞を損傷するような物質に対する感受性が高まり、いち早く体の免疫を含む抵抗勢力が動き出します。私などは、体に風邪ウ

ィルスが侵入することが分かるほどで、即座に寝れば風邪にかかることはありません。何かに囚われ、そこでそれを無視すれば風邪にかかります。体の内に起こる細胞の異変も感じますから、そこで套路を行い、その違和感がなくなれば、その異変も解消したことが分かります。それでも異変が解消しない場合は、存思套路を行い、それでも解消しない場合はひたすら楽しいことをしながら休み、その後に存思套路を行います。そのよう

なことをしていると、気が細胞にまでみなぎる感覚が高まり、邪気が生まれない無邪気な生命力の開放感を思い出せます。
強烈なヘビースモーカーでヘビードランカーであったからこそ、この違いも強烈に感じることができるかも知れません。
ここでも太極拳の養生における経験科学のたった一つの側面が、現代科学で証明されたにすぎないのです。

 

造血幹細胞(HSC)の内因性DNA損傷が正しく修復されないと、悪性腫瘍につながることがある。K Patelたちは以前、ファンコニ貧血遺伝子群に変異を持つ個体は、アルコール代謝産物のアセトアルデヒドによって引き起こされるDNA損傷を修正できないことを報告している。今回彼らは、アセトアルデヒドによって誘導されるDNAの喪失や再構成の全体像を理解するために、単一HSCの移植に続いて全ゲノム塩基配列解読を

情報源: Nature ハイライト:アセトアルデヒドが幹細胞のDNA損傷を引き起こす | Nature | Nature Research

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