勁は修練するものではなく思い出すものである。

力は生まれてから獲得したものである。

力を勁に・・

拳撃における発勁は内勁を外に発する。

力と勁の違い

●身法

力の身法・・・

力は大きな骨を動かす筋肉により発せられる、その骨に由り動くため、力自体は例えば肩や背の内に陥没しているので、その場所だけに起こる。四肢隅々までには達しない。。その骨と筋肉の持つエネルギーによってのみ支えられるのが力。

勁の身法・・・

勁は筋を動かす小さな筋肉によって発せられる、大きな筋肉はそれを補うことになる。小さな筋肉はバランスを整える。身体における生理と直結している均衡反者の筋肉である。その筋は生理の通路や経絡を通じ四肢隅々までに達することが出来る。この全体における力を連動して自然に起こる理を利用した力が勁である。

●形

力の形・・・

力はその場で終わるため、形として現れる。すなわち止まる。武道ではその時点を挙ととらえることが出来、隙が出来る。

勁の形・・・

勁は発せいられたときに終わらない、でその性質を変えるだけであり、外から形は見えない。等々と流れるように発せられる。虚実が一体ととなっている故、太極拳である

動作

力の動作・・・

力は方角を定めて動く、ある一定の方角に力を発することになるから、その方角でない方には力が及ばず、又そこが虚となる。

勁の動作・・・

勁は円で動く、方角もな力が発せられ、球体を描く、球体のどの場所にも虚はない。

場所

力の場所・・・

力は発せられたときに、そこに滞る。その滞りをたたれたとき、その他は虚である。力が及ぶ場所はそこだけになる。

勁の場所・・・

勁は発せられた場所だけでなく、根本から発せられた場所、そして収まるところにまでその勁が及ぶ。その場所はとても滞りなくすなわち暢やかである。

●速度

力の速度・・・

力は生理の最終到達点である場所で発せられるため、最も遅い。

勁の速度・・・

勁は、生理が始まる最初の時点、生理に最も近いところで発せられるため最も早い。

●状態

力の状態・・・

力は到達点に滞っているためその行き所はなく散る。

勁の状態・・・

勁は暢やかであるため、千木の発せられる場所へ集まることができる。蓄勁である。

●性質

力の性質・・・

力は、遅く滞り散ずるため性質は鈍い。

勁の性質・・・

勁は早く滞らず集めることが出来るため、鋭くなる。


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