武道太極拳の相対練習

太極拳を武道として修練する場合は、相対練習が重要となります。

相対練習は二人で行いますが、双方がお互いの勢を高めていくことの相乗効果を最も重要な要素とします。相対練習の相乗効果こそ、太極拳の太極という根本的な理念にもなります。

下図の太極図のように、技を掛ける側も掛けられる側もよく和合して、お互いにうねりを描きながら、相手をよく粘って受け入れて、相手をよく走らせて受け流して、和気藹々と相対の練習を行ってください。

そうであればお互いの勢はより練られ、そうでない場合は衰えるのも、太極の法則です。

勢***勢は簡単に言ってしまえば、字のとおり勢いのことです。 勢いとは何らかの始まる原因があって、その後の自然な加速的な動きです。無為で自然な動きを、太極拳では勢といいます。
相対練習の意味
相対練習は、技を覚えるよりも、お互いの勢を引き出していき伸ばしていく練習が重要です。技は、その勢を使う一つの技術にしか過ぎません。

 

コメントを残す