鳥インフルエンザ《太極拳三昧》

virus中国で鳥インフルエンザの「 H7N9型」のウイルスが、人に感染し始め、死者を出している。
ウィルスは地球上に生息して、自分の住み場所を探している。
住み場所はどこか、鳥や人間のの細胞である。その細胞に住み、繁殖させていき、周辺の細胞へ爆発的に広がる。
細胞からエネルギーや、栄養源がウイルスの増殖のために奪われる。
細胞はそれに抵抗しようとして大きなストレス状態になる。
最終的には細胞は自ら自殺して、その増殖を抑えようとする。
またそれに対抗して、ウィルスは細胞を自殺させないようにするため、不死化させる場合もある。癌化である。
このように、ウィルスは攻め入る隙を見つけて、人間の体に入ってこようとする。
朝の套路は、そのような細胞たちの隅々まで気血を巡らし、細胞内にいるミトコンドリアや、核などの器官にまで気を及ぼす。
分子や原子のレベルまで、気が行き渡るような套路は、内に向かう気勢を遮断するものがあってはならない。
感受性が高まると、本来の正常な細胞活性感作が芽生える。
営衛は、細胞の正常化と免疫力である細胞の白血球などの気勢である。
ただ、形や動きだけを求めて太極拳の套路をやっている限りは、細胞のうちの少ししか活性化されない。
経という大きな気の通り道と、支流である絡を通じて隅々まで気勢を巡らせる。
心の内に留まる、ほんの少しの滞りもその気勢を曇らせる。
本来の太極拳では、経絡に気を巡らせながら動く、行気という太極拳の技法は、套路以前にあるものである。
その行気によって営衛を盛んにしておく。
ウィルスがそばに来ても、つけいる隙の無い、入って来ても必ず追い出せる細胞を取り戻しておくことだ。
それは細胞の一つ一つまで観じている、套路を行う事で達成できる。
その套路は瞑想太極拳という。
最近、ジェット・リー氏が関係する会社が、世界に禅太極を広めようとしている。
仏教徒であるジェット・リー氏が取り組むのは、そのような世界である。
套路は動禅でもある。その世界は、身体に60兆の細胞という星雲に、その一つ一つに宇宙があるという無限のミクロである。無限のミクロまで動く。
そこにまで気を巡らせるには、人間という意識的な個体を超えて行くしかない。
細胞の一つの中に宇宙が見えてくれば、それが瞑想太極拳である。
その宇宙の平和は、自分にかかっている。
鳥インフルエンザに犯されないためには、細胞一つ一つがウィルスをはねのける。
それしかない。そこは無意識・無為自然の世界である。

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