太極拳の神気精

古式楊式太極拳では、神気精の一致を最も大切にしています。
「神」=しん、という森羅万象と繋がった純粋心を主体にして生きることは、後天の性の中心にある「自我」が原因の「心理的ストレスへの曝露」から遠ざかることになり、純粋心を主体に生き、その心がエネルギーを動かしその「気」により、種々な精神疾患に至ることのない脳機能と生理である「精」を維持することにもなります。これが、太極拳の「養生」の根幹にある「内丹」です。これが一致しているときは、最高の心身の感覚があります。
太極拳による内丹により、長寿を得ること、そして、「節節貫穿」という理論により、細胞の健康を維持するという経験科学が古くからありました。

心理的ストレスへの曝露や、種々の精神疾患の罹患により、テロメア長(TL)が異常に短縮することが知られている。また最近、複数の精神疾患におけるミトコンドリアDNAコピー数(mtDNAcn)の変化も報告されている。しかしTLやmtDNAcnの異常と、精神疾患の最も深刻な転帰の一つである自殺既遂との関連を調べた研究は未だ存在しない。そこで我々は、重篤な身体疾患に罹患していない528名の自殺既遂者検体(508名の死後末梢血及び20名の死後脳)と560名の対照者検体(535名の健常者末梢血及び25名の非自殺者死後脳)のTL・mtDNAcnを定量的PCR法にて測定し、解析を行なった。

情報源: 自殺既遂者におけるテロメア長とミトコンドリアDNAコピー数の異常 | おすすめのコンテンツ | Scientific Reports | Nature Research

太極拳は皮と毛しか残っていないと陳炎林はいう

《太極拳刀劍桿散手合編》の序章に書かれた言葉です。中国語で書かれていますが、是非訳して読んでみてください。私の師も全く同じことを、いつも言っていました。こちら

要約すると、「もう中国には武術など完全な形で残っているものは無い。太極拳も皮と毛だけである。その理由は、人々は忙しいことばかりで、太極拳を余暇の趣味か養身治病程度にしか考えず、深くを求めようとしないからだ。そして、中国では元々、子に相当するようなものにしか技芸を伝えないのが習わしであるから多くは断絶した。口伝が主であり、筆で記したものなど門外に出さない。武器が出回り、身を守ることが容易になった。奇才、高手は世に隠れ、伝統の復活など自分の仕事では無い。だから、後の人は誤伝を重ねて、今やチリと散じて、ほとんど絶えようとしている」

「我國武術。門派綦繁。由來已久。迄於今日。泰半失傳。縱有存留。蓋亦闕而不全。略而不詳。謹就太極拳言之。遠姑勿論。卽清代楊露禪一流。所傳於今者。亦僅皮毛耳。溯其所以失傳之由。良有數因。夫以近代人事繁劇。習者視為業餘消遣。惟求養身治病。不思進求眞實技能。一也。吾國習慣。技術非子不傳。子若不肖。技遂中絕。二也。祕術多由口授。或有筆之於譜。亦珍藏不肯示人。三也。自武器革新。拳術視同弁髦。以之強身却病固有餘。以之臨陣退敵則不足。世人遂不深究。四也。茫茫華夏。何地無才。然而丁茲末世。雖有奇人高士。遁跡唯恐不遠。寧復傳非其人。為世詬病。五也。有是數因。斯道遂晦。後人一知半解。以訛傳訛。學者終不得其門而入。大好國粹。幾如廣陵散之將成絕響。不其惜哉。」

中華民國三十二年二月五日(歲朝春子刻) 陳公謹識

なぜイチローは「ウェイトトレーニング」をパタッとやめたのか? – まぐまぐニュース!

何も言うことはありません。古式の楊式太極拳の無為自然。いつもイチローさんの名を上げて、門下には太極拳の動きの例として使わせて頂いています。正にこのとおりです。


イチロー選手は、42歳となった今もトップ選手であり続けています。バッティングはもちろん、走力、フィールディング、送球などに衰えは見えず、大きなけがもありません。

また、ベテラン選手になると体つきが変わってしまうものですが、イチロー選手の体は見るからにシャープかつ柔軟。どのような体作りを行っているのか、プロの間でも興味の的となっています。

イチロー選手も、トレーニング方法には試行錯誤があったといいます。一時期、メジャーリーガーのパワーに対応するため、ウェイトトレーニングでの筋力アップに力を入れていた時期があったといいますが、それをやめたそうです。

その理由は、ウェイトトレーニングを行うと目に見えて筋肉が大きくなるので、うれしくなって続けるものの、実際の野球のプレイをすると、体の回転が鈍くなり、スイングスピードが落ちてしまう事に気づいたから。また、筋肉を大きくすると、それを支える関節や腱など、自分がもともと持つ、鍛えにくい部位とのバランスが崩れ、故障しやすくなるとも感じたからだそうです。

イチロー選手は、冗談めかして、面白い表現をしていました。「トラやライオンは、(獲物をとるために)ウエイトトレーニングはしないでしょう」。

情報源: なぜイチローは「ウェイトトレーニング」をパタッとやめたのか? – まぐまぐニュース!

泥丸という上丹田のある場所

太極拳では、丹田の上中下の位置を明確にし、そこに気が集まるように修練します。気はエネルギーの動きのことであり、そこにエネルギーが向かうように、太極拳を修業するのです。
この上丹田の場所は、泥丸と言われる場所であり、まさしくこの「視床下部」のあるところです。
健康な視床下部幹細胞を中齢マウスへ移植すると、老化を遅らせ、寿命を延ばすことができたと言うこの論文は、またも、太極拳の養生論という経験科学を現在科学で立証する一つになったようです。
これからも、現代科学の進展への興味は尽きません。

D Caiたちは以前に、視床下部が全身の老化に重要な役割を担っていることを明らかにした。彼らは今回、中齢マウスで視床下部の幹細胞が大きく減少することを観察し、これらの細胞を除去すると、老化に類似した生理学的変化と寿命の短縮が起こることを複数のマウスモデルで明らかにしている。逆に、健康な視床下部幹細胞を中齢マウスへ移植すると、老化を遅らせ、寿命を延ばすことができた。視床下部幹細胞が分泌するエキソソームmiRNAは、脳脊髄液中を循環し老化とともに減少するmiRNAプールに寄与している。これらの分泌型エキソソームは、老化減速の少なくとも一因となっている。著者たちは、老化速度は、視床下部幹細胞とそれに由来する脳脊髄液中のエキソソームmiRNAにより部分的に制御されると結論している。

情報源: Nature ハイライト:視床下部は老化速度を制御する | Nature | Nature Research

【香港ディズニー】マスター・グーフィーと太極拳レッスン!ホテル宿泊者の充実レクリエーション | cinemacafe.net

さすが、香港と言えます。香港の人達にとって太極拳は、古き良き中国の誇りのようなものです。制定太極拳や伝統太極拳を嫌いますが、古式の楊式太極拳を誇りにしています。私も香港には入り浸りでしたが、九龍城が無くなってから魅力が無くなりました。面白い人たちがたくさんいて、私の古式楊式太極拳をとても大切にしてくれました。

グーフィーの太極拳がどんなものか一度見てみたいものですが、香港の人たちにも、古式の太極拳はあこがれです。しかし、今や香港にも存在しないようで、本物はヨーロッパなど海外に散らばってしまったと嘆いていました。日本には、現在では超有名な組織である当時の神戸の裏社会の手引きで、文革の時に武当山から太極拳の師範である王氏が日本に逃げ込みました。そのボスと兄弟分であった私の祖父が、その後王氏と懇意になり、王氏は私に太極拳を教えました。

神戸のボスは、私の祖父のボスを代表にして、自分は理事に治まり、全日本プロレス協会を設立しました。祖父の話によると、王氏の古式楊式太極拳の技は、まるで古い時代の技巧派プロレスで、その強烈な威力を見て、多くのプロレスラーの指導を依頼されたそうです。王氏に確認したら、プロレスのことをよく思わないみたいなので、あまりこの話題は盛り上がりませんでした。アントニオ猪木氏のコブラツィストなど、まるで白鶴亮翅であり、実際に王氏から白鶴亮翅の擒拿術として教わったときは、「コブラツィストだ」と王氏に言って笑われた記憶があります。王氏のコブラツィストは強烈でした、私も門下によく教えますが、背骨をねじり折ることもできるほどのものです。

王氏から聞いて、九龍城に逃げ込んでいるといわれる王氏の弟子を訪ねたのでしたが、既にそこにはいませんでした。聞くところによると、当時の中国政府から手配されているらしく、より安全なカナダに移住したそうです。その彼から教わったと言われる人たちに、たまに香港に行ったときに、古式の楊式太極拳を教えてくれとせがまれ、色々と教えましたが、京劇※のような動きを望む人が多く、私も自分の太極拳を曲げませんので、教えるのには苦労しました。

京劇は京劇で素晴らしく、以前は、武道練習のためのカモフラージュとしての存在でもあったのですが、いまやもう当然ですが武道ではありません。
グーフィーの太極拳が、京劇のようでないことを望みます。

※京劇=中国の伝統的な古典演劇である戯曲

朝開催する無料のアクティビティ、「マスター・グーフィーの太極拳レッスン」香港ディズニーランド・ホテルでは朝9時頃、「マスター・グーフィーの太極拳レッスン」を開催している。これは同ホテル内施設であるミッキーシェイプのガーデン近くで開催している宿泊者限定の無料のアクティビティで、師範のコスチュームを着ているグーフィーと一緒に太極拳のレッスンをするというもの。この日はあいにくの荒天のため、同ホテル内のロビー周辺で太極拳レッスンがスタート! エネルギーたっぷりに一日が始められる。

情報源: 【香港ディズニー】マスター・グーフィーと太極拳レッスン!ホテル宿泊者の充実レクリエーション | cinemacafe.net

太極拳は細胞レベルでストレスを解消する | NewSphere

武当派の楊式太極拳では、古来から「節節貫穿」という言葉があり、人間の潜在力を開花させるための宗門の行でしたから、それが科学的にもやっと分かってきたようです。
「節節貫穿」については、以前の記事でも書きましたのでこちらをご覧下さい。
http://www.ohtaichi.com/?p=5087

ヨガや瞑想といった精神的な世界観を有する運動はただ人をリラックスさせるだけのものではないようだ。最新の研究によるとこれらの運動をすることによって、ストレスと関係のある細胞の働きが抑制されるのだという。

論文が我々に教えてくれるのは、ヨガや瞑想は単なる一時的なリラックス効果以上のものがあるということだ。ビリク氏はこうした運動は「私たちのDNAを私たちが幸福で健康な道に進むように脳へと働きかけてくれるものだ」と述べている。また彼女は、遺伝した細胞は変化しないものではなく、DNAの働きは人々がコントロールできるものだとも強調している。ヨガや瞑想はリラックス効果だけでなく、人間の潜在力を開花させるものとも捉えているようだ。

情報源: ヨガや瞑想は細胞レベルでストレスを解消する 太極拳や気功も | NewSphere

【生物科学】老化に関連するストレスを概日時計が軽減する | Nature Communications | Nature Research

 人間などの動物には、24時間の明暗の周期に従って変動する生理現象である、一般的に体内時計と呼ばれるサーカディアン・リズム(概日リズム)があります。そのリズムは、光や温度、食事など外界からの刺激によって調整され、人間だけではなく、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在しています。このリズムが狂うと、時差ボケや睡眠障害などの不快な症状が現れることは以前から知られていましたが、今回は老化にも大きな影響があることが示唆されたようです。
太極拳の導引法では古くから知られていることで、古き武当山では、朝太陽が昇ると太陽を一杯に浴びて套路を行い、その後に時間通りに朝食を食べ、午前中は武道練習を行い、昼食は2時間から3時間かけて行い、その後軽い昼寝をして、午後は、外部からやってくる人たちへ、導引法を施したり、太極整体や、套路や武道を教えて、日が沈む頃にそれを終えて、夕食を食し、その後沐浴などを行い自分の時間をもち、夜8時頃から、堂に集まり、談義や瞑想、坐道、中には存思太極拳などを行いながら、眠くなってきたら就寝します。
このようなリズムは全て、自分の内からの反応によって行う事とし、食事をしたくなければしない、起きたくなければおきない、套路や武道も心からやりたいと思う意外はやらないのです。そして、そのような不調が現れた場合に、体を休めたり、気功(導引法)を行ったり、自らの心身の調整を行います。
内丹仙術という不老長寿の技法は、このような、サーカディアン・リズムの修正が根幹にあります。このリズムが正常であり、その上で様々な内丹を行います。古くから、サーカディアン・リズムの異常は、不老長寿に反するものとして最も重要視されていました。
今回このような科学的発見で示唆されたものは、既に、古くからの太極拳では経験的に検証されていたようです。

Biological sciences: Circadian clock slows age-related stresses概日時計によって制御されるストレス応答遺伝子が、老齢のキイロショウジョウバエにおいて発現上昇していることが明らかになった。細胞の概日時計(24時間周期の遺伝子発現)の異常は、老化の促進やその他の健康問題を伴うのが通例だが、今回の研究によって得られた知見は、老化する生物が概日時計によってどのように防御されているのかという論点を解明する上での手掛かりとなっている。この研究結果についての報告が、今週掲載される。概日リズムは、約24時間を周期とする概日時計遺伝子の振動的発現を通じて、代謝、行動など一定の過程を制御している。今回、Jadwiga Giebultowicz、David Hendrixとその他の研究者によるチームは、老化によって概日時計遺伝子がどのように変化するのかを解明するために、24時間にわたって若齢のショウジョウバエと老齢のショウジョウバエの遺伝子発現を比較した。その結果、若齢個体で振動せず、老齢個体で振動した遺伝子群が同定された。Giebultowiczたちは、これらの遺伝子を“late-life cycler”と命名し、その多くが、酸化ストレス(老化とともに増加する細胞傷害の一種)に対する応答に関連していることを明らかにした。以上の結果からは、生物が酸化ストレスと老化に適応する上で概日時計が役立っていることが示唆されている。数多くの細胞の概日時計遺伝子がショウジョウバエからヒトまで保存されているが、この防御的過程が哺乳類に保存されているかどうかはまだ明らかになっていない。

情報源: 【生物科学】老化に関連するストレスを概日時計が軽減する | Nature Communications | Nature Research

がん細胞は脂肪を利用して転移する | Vol. 14 No. 2 | Nature ダイジェスト | Nature Research」

太極拳には、古くから易筋行という位置づけがあります。太極拳は、細胞の、ミトコンドリアをエネルギー発生源とする、即ち赤筋主体の易筋行です。赤筋の多いバランス筋を内勁として動かします。これはほとんど不随意筋で、無意識のまろやかな動きを造り上げます。白筋が多い随意筋は、解糖系というエネルギーの発生システムです。この双方のエネルギー発生システムを使用する筋肉のバランスを維持するのが易筋行です。従って、脂肪が過多になったり、痩せすぎではなく丁度良い体になります。
どこかの太極拳の老師に、過度な肥満体型の人がいましたが、そのウィキペディアには菜食主義だったと書いてありました。アメリカの菜食主義の人の25%は肥満体型ですが、その全てのひとはベジタリアンでありながら、不摂生で、ポテトチップ、野菜ピザ、炭酸飲料を暴飲暴食しているという研究データがあります。
太極拳の套路や武道の動きは、このようにバランス筋を主体に、随意筋を従にして、全体のエネルギー体型のバランスも取ります。
従って、食欲もバランス良く安定し、全体のエネルギー生成も偏らず、脂肪に過剰なエネルギーが蓄積されることもありません。
そのどこかの太極拳老子は、どのような太極拳や内家拳を習ったのでしょうか?私たちの太極拳とは違うようです。同じ名前の太極拳ですが、本質は違うのでしょう。
このように、脂肪が過多になったり、逆に痩せすぎることを太極拳では偏重といいます。
何にしても、この記事のように、がん細胞などに利用されない体造りを目指すには、無為自然な生き方に限ります。

がん細胞は脂肪を利用して転移する Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170203原文:Nature (2016-12-07) | doi: 10.1038/nature.2016.21092 | Fat fuels cancer’s spread in mice Heidi Ledfordがん細胞の弱点が分かったかもしれない。マウスでの研究で、転移するがん細胞は脂肪をエネルギー源として利用している可能性が示されたのだ。脂肪細胞(写真)は、がんが全身に転移する仕組みに重要な役割を担っている可能性がある。 | 拡大するSteve Gschmeissner/SPL/Gettyがん細胞が、発生した部位から全身に広がる過程は転移と呼ばれ、がんによる死亡の主な原因である。マウスでの研究から、がんの転移を担う細胞が、浸潤を行う際のエネルギー源として脂肪に依存している可能性が報告された。がん細胞の致命的な弱点を発見したのかもしれない。

情報源: がん細胞は脂肪を利用して転移する | Vol. 14 No. 2 | Nature ダイジェスト | Nature Research

キスでお目覚め「お姫様細胞」 小保方さん、幻の命名案:朝日新聞デジタル

太極拳では、体中隅々までまんべんなく、細胞の一つ一つ、いやそれ以上の小さな分子や、原子などの量子の世界まで思いを馳せて、貫いていく響いていく。それを一体であるという「周身節節貫穿」という心意があります。「周身節節貫穿」は細胞の一つ一つ、原子の隅々まで
そして、その一節に添えられる一節は「無令絲毫間断耳」どんなに小さな微塵の隙間も途切れることは無く。「絲」10のー4乗。「毫」10絲、これが太極拳では心身のミクロに対する考え方です。

人間は、いえ全ての生物は、細胞(さいぼう)という生物体の構造上・機能上の最も小さな基本単位があり、また、その細胞一つ一つのそれ自体が生命体でもあり、その集まりが人間一人の命を造り上げているとも考えられます。この微小な部屋状の細胞は、人間の命とともに年末年始だけでなく、いつも私たちとともに生きています。
こんな細胞たちへの感謝の気持ちと、またこれからも末永く一緒に生きていくという想いを巡らせて、細胞のことについて考えてみると、プリンセスという表現はおいておいても、確かに小保方さんのような思いが浮かぶかも知れません。

私たちの細胞も、太極拳の自然な気勢により目覚めていきます。STAP細胞と同じですね。

 新発見の「STAP(スタップ)細胞」はこれまでの万能細胞と異なり、眠っていた力を呼び覚まして、自ら万能化する。開発した理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)は、「王子様にキスされて目覚めるお姫様」になぞらえた。

情報源: キスでお目覚め「お姫様細胞」 小保方さん、幻の命名案:朝日新聞デジタル

Nature ハイライト:幹細胞の「健康」はオートファジーによって維持される | Nature | Nature Research

 私たちの健康は、太極拳の医武同源の根本にある「整体」という思想においては、ホリズム「全体観」を以て維持されています。

全体観とは、例えば病気だけを取り上げて考えてみると、一つの場所にある疾患は、その場所だけの問題で起こるのでは無く、環境や心を含む全体的な状態で起こっていると考えられています。

このようなホリズムは、世界最古の医学といわれている「シッダ医学」の根本原理であり、その原理はインドから中国に伝わりました。そのためかどうか分かりませんが、シッダ医学のシッダ「特別な能力を持った医師」の一人が、タオの創始者である「老子」になったという説もあるほどで、老子の考えもホリズムの視点に立った全体論です。
もちろん太極拳の根本は太極思想ですから、この思想を根底に持ち、「節節貫穿」という、太極拳の原理をホリズムの立場で唱えています。
節節貫穿とは細胞はもとより、あらゆるものを構成する細部「ミクロ」全てに気勢を貫くことで、それら全てを健康に維持し、その総体「マクロ」である人間全体はもとより、世界全体の健康を維持するという立場です。
このように、私たちの体を構成する幹細胞などの健康を維持すること、それが自分という人間だけでなく、世界全体の健康を維持するという考えにあるのです。

オートファジーは人間が自らの細胞の健康を維持するオートメカニズムです。太極拳の節節貫穿の技法は、収斂と発散などの陰陽技法にあり、拳理に含まれています。
細胞一つ一つの姿を浮かべ、それにまで気勢を届ける。これが節節貫穿です。そして、全体が活き活きとします。これが太極拳です。

幹細胞: 幹細胞の「健康」はオートファジーによって維持されるブックマークNature 543, 76442017年3月9日老化している造血幹細胞(HSC)は、若いHSCと同じように血液細胞を再生することができず、特定の細胞系列に偏った分化が見られるようになる。だがこれまでの研究で、オートファジーが代謝ストレスの影響からHSCを守ることが明らかになっている。E Passeguéたちは今回、HSCでオートファジーが起こらなくなるとミトコンドリアが蓄積し、代謝が亢進して、HSCの自己複製能と再生能が妨げられることを明らかにした。このような変化は老化したHSCで見られる変化と似ているが、老化したHSCの約3分の1ではオートファジーが高レベルで起こり、代謝は抑制状態に保たれて、HSCの再生能力の維持を助けている。

情報源: Nature ハイライト:幹細胞の「健康」はオートファジーによって維持される | Nature | Nature Research