期門穴「点穴術・拿穴術」と腎

期門穴 経絡のネットワークは腎から始まり腎で終わるが、十二の経絡の流れで気穴に流注していた気は、正確なリズムを持ってこの期門穴への流注で最後となり、次に腎へ向かい章門穴で気の流れを治めながら、京門穴から腎へ気が流れていく。

期門・章門・京門は体の気のネットワークにおいて、期門は経絡全体の気の昇降や、経穴からの気の出入りの正常なリズムのようなもである気機を司る。止まること無く、運動し続ける活力である気の、そのリズムを狂わせると、体全体に気の統一感が無くなる。そわそわして、落ち着きが無く、不安で、少しのことにも怯え、心臓や肝臓の疾患にもつながる。鬱状態などが極まるだけで無く、よくつまずき、足元がよろつき、情緒不安定で、自分の体が自分で無いような感覚になる。様々な症状が全身に起こる。又ここは詳しく紹介する。… 続きを読む

本日の武道練習2015.5.24

①散手運用

攻守散手・胴をつけて攻守拳脚
②右進右射虎掌
右に気を進め、相手の右太陽穴に右射虎掌を放つ。
③散手対打
右進右射虎掌〜転身按〜換歩左掌〜圧掌独立膝撃〜下按
④招式
(立腕を両手で握られた場合の攻防)※握る又は上下に移動の場合(海底針解腕)※懐中抱月(倒攆猴式)に対する攻防(抱掌解腕盤肘撃「野馬分鬃」)※懐中抱月(倒攆猴式)の練習※補足「懐中抱月(高探馬式)」
⑤招式
右手を右に大きく振られて踢脚を心窩に蹴り込まれる(相手の左手の場合は、斜飛脚、相手の右手の場合は十字脚)今回は十字脚のときの攻防(転身大扌履摔)摔角(転身大扌履撅)擒拿※補足・別式に抱掌射虎撃があり※十字脚の練習(胴をつけて)※補足(十字脚の内外への攻防、斜飛脚の内外への攻防を整理しておくこと※どちらも解法からの拳脚・擒拿・摔角あり)
続きを読む

金鶏独立の勢

金鶏独立は85式では、独立式、24式では下勢独立として、套路で練習します。

金鶏独立の勢は上下方向に交差する十字勁を中心として、上手には中心勢を維持しながら、挑勢(下からの振り上げ)、裏勢を肩より上で働かせます。

これにより、金鶏独立は長勁として完成します。
下の手は採勢です。腰腿も十字勁によって,上手の方の足は上に、下手の方の足は下に沈みます。
以上は金鶏独立の鑚勁と長勁の用法です。

金鶏独立は、中心線をねじりながら、腰腿によって、上腿を下腿側にねじ上げて、下の腕をその上腿の膝の外側に採勢によってへばりつけます。… 続きを読む

太極拳の四隅手における板と棒

太極拳は円の動きで動くと一般では理解されています。確かに十三勢の四正手(しせいしゅ)は円と曲の勢です。

ところが四隅手(しぐうしゅ)は直と伸の勢であり、後は五行の方角で十三勢となっているのです。

四正手は太極拳を聞いたことがある人なら円の柔らかな動きということで理解はできるでしょうが、四隅手は理解しにくいものです。

四正手も四隅手も五行も、相対の武道練習において詳しく学びますが、四隅手の勢を実感できるのは特に拳脚の相対練習になります。… 続きを読む

撇身捶は太極拳の拳脚攻防の単練の宝庫です。

この撇身捶を招式という一つの技に分割すると、さっと50ぐらいはあげることができます。

85式の套路には撇身捶が数回出てきますが、その撇身捶を全て違う招式や用法を想定して練習するのが最も太極拳を使えるようになるための効果的な套路練習です。

武当派の流れをくむ王流は実戦的な徒手武術です。その套路にある撇身捶は基本勢のみを練り上げる基本式です。

王流にはその撇身捶の基本勢をもって行う多くの招式があります。主に拳脚による攻防が中心です。もちろん把式も多くあります。… 続きを読む

練習記録 高探馬帯穿掌

高探馬帯穿掌の穿掌の打ち方は手法でやります。主にに点穴で使いますが、この場合の穿掌の場合は龍の勢の一つ竜頭を使いますので、特別な打ち方が必要です。筒の中に槍が仕込んであって、筒を鞭のようにのように差し出すて、急に止めると中の槍が勢いよく飛び出します。これが高探馬帯穿掌です。

大事なのは、この高探馬帯穿掌の過渡式勢です。高探馬帯穿掌は高探馬からの過渡式に重要な勢があります。これを練習します。高探馬から左足が前に進みながら、急激に止まります。その勢は差し出した穿掌の先から飛び出ます。… 続きを読む