転身擺蓮の合法

***退歩跨虎からの連続技 [#vda8ffa7]
こちらが右前で構えていたとき、相手が踏み込んで、右の上、左の中を一動作で打ち込んできたとき、右足を後に引き、纏糸勁を使用して相手の右拳を内下側から外、そして腰前に反転させながら相手の肘を出す扌厥勢を行う。右手は相手の左拳を同じく纏糸勁で制する。扌厥勢と同時に行い相手の体勢を崩す。そのまま支店を動かさず、左足を少し前に差し出し、右足を大きく相手の背中側に出しながら、相手の右手をくぐる感じで、相手の手を相手肩越しに送る。後側へ相手が体勢が壊れるのと同時に、右手で相手の裏三枚の急所を打ち、左手は相手の右手を握りながらより相手の後へ送り、同時に右足の擺蓮で相手の足を刈ると、相手は後頭部より倒れる。墜とした後は、腹の中心部急所水月に対し地震脚を用いてとどめを刺す。又は、関節を固める。
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単鞭から高探馬

右の鈎手で引き込んだ手を纒糸勁を使って右方へ掌を翻しながら差し出し(高探馬の右手の勁動)、単鞭で打った発勁の左手を、自分の左腰に引き込みながら相手の上腕を巻き込み、上腕の急所を内腕で巻き込みながら締め上げる。右手は逆方向にねじ上げると、相手の右足は浮き上がるので、そのまま高探馬の粘糸勁を用いて左後方へ墜とす(背龍墜とし)。その際に右手は上に上がり、左手は腰の後方へと動く、相手の体は宙に浮き、後頭部から地面に落下する危険な技である。墜とした後は、腹の中心部急所水月に対し地震脚を用いてとどめを刺す。又は、関節を固める。… 続きを読む

把式

把式は広い意味では、相手の攻撃をいつのまにか自分に同化してしまって、そして、相手をまとめて束ねてしまう太極拳の技の基本的な理が働く技のことを言います。
そういう意味では後の先(相手の攻撃を受けてから動く)の武道である太極拳においては技はそのようにできあがっていますから、全てが把式になります。
相手の技や力を、自らにまとめていこうとすることが、解法や相手を背勢にする、又は重心を崩す、又は、相手の擒拿や拘束を抜くなどの技術です。

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手法

▼ ❑ 手法

勢及び勁を用いて発する手腕による技法

▼ ❑ 挓法 P11

相手の腕を受けあげたり、押したりする。

• ❑ 上挓法 金鶏挓腕 金鶏独立の手法

相手の腕を押し上げ挓す

• ❑ 前挓法 斜飛挓腕 斜飛式の手法

相手の腕を前へ押し挓す

• ❑ 下挓法 倒攆挓腕 倒攆猴の手法

相手の腕を下に押し挓す

• ❑ 側挓法 手揮挓腕 手揮琵琶の手法

相手の腕を横に押し挓す

• ❑ 双挓法 挓双椀 海底針前過渡式の

手法

相手の両腕を挓し上げる

• ❑ 冲拳(ちゅうけん)

進歩搬攔捶の直突き。拳を腰の横から前に向けて立拳でうちだす、肩より高くならない、胸より低くならない、力は拳面に達する。続きを読む

勁の段階

太極拳では、以下の段階で滞らず、陰陽和合で勁の段階を終えることを要求する。

●創勁(そうけい)

その勁を作り出そうとする意識にあふれると気、その勁はとても直である。勁の動作の昇降が無い、すなわち起落しがたいため、動きが止まる。

巧勁(こうけい)

巧みな勁に走ると、それが芸になる。ただ、そのコツのみを会得しようとすることで、根本を失う。すなわち、その技やコツに固執してしまうことで、剛くなってしまうと、動きが止まってしまう。続きを読む

技や術は、以上のものが精の中で一つの体系をなしたとき成り立つ。その法をあらゆる現象に利用できるようになる。法が現象に則した時なされる方(ほう)、その一つ一つを技という。それに即せる能力があることを技能といい。それを結果を得ることが出来ることを技術という。その技をなさせた法を技法という。太極拳の場合は、生きること全てに使える技術を会得する。技術は結果であって、現象であることを理解する。技術が先にあるものではない。続きを読む