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[発勁]捋
■[勢] 扌履勢(四正手)[発勁]捋(り=しごく) [把式名] 撅臂(けつひ)
最近の太極拳の紹介で、よく四正手の扌履勢が捋勢と紹介されていますが、捋は勢ではなく発勁です。
扌履勢の扌履が中国においても日本においても、タイプで表示されないため、誰かがどこかで捋を当てたようです。扌履は太極拳の重要な十三勢の内の一つを表すものですが、漢字では手で履かせるという太極拳の妙技を表現する文字がなく、太極拳の密議で作成されたものです。この技(発勁)はその意味がわからないとかけることができません。(… 続きを読む
武道としての太極拳の変化
現在の中国における武術も、日本での武術もそうですが、武道を習う人に対して、武道が本来の武術と同じような要求を続けていくとしたら、武術を学びたいという人は減少せざるを得ないと言うことはどの武道家も知っています。
そこで、ずいぶん昔から、武道である太極拳はその武術自体を大きく変化してきました。
その理由は、本物の武術を追求するには長い時間の毎日の練習と、良い師が必要になるわけですが、現代人は余りにも忙しいうえに、身近なところに良い師がいるということは難しく、武術を残していくという手段としては、武術自体を変化させるのが良いと考えたのです。すなわちパッケージ化です。パッケージ化とは套路の型のように一つの型を定型化することです。
… 続きを読む 太極拳では膝を壊す人が多いですが、膝を壊さず瞑想太極拳まで至るにはどうすればいいですか。
メールでご質問いただきました。ありがとうございました。
もともと太極拳の動きは、基本をしっかりしていないと膝を壊すのは当然の動きなんです。その他の武道も同じだと思います。
日本で普及している太極拳は、お年寄りでもすぐに始めることが出来る運動として普及しています。
しかし、基礎的な武道としての動きの基本を修練していないと、太極拳の高度な動きは当然、膝だけでなく、腰や首などの関節部分を痛めるのです。
そこで、制定太極拳は、その痛めることのない安全な範囲で動けるように制定されたものです。けが人が続出したりすると、もちろん普及もままなりません。