武術と套路

套路の武術性。
套路においての真の武術性は、武術の根本にある 人間本来の融和という能力にあります。であるから、套路は美しくて荘厳で力強いのです。
人間に潜在する能力は、枠や条件にはめず、おおらかに開放してこそ、発揮されます。それが太極拳の神髄でもあるのです。そこには、人間本来の素晴らしい活力と、全てのものと仲良く調和できる陰陽合一性がある から、人はこの武術を太極拳と名付けたのです。
套路は、最終的に神=しんという人間の根本的な生命力で動くことを目指します。
武当派ではそのことを、存思(そんし)といいます。
存思(そんし)とはいわゆる瞑想のことですが、仏教などで言われる瞑想とは又違います。
太極拳の源流には坐道といわれるものがありますが、そこでも行われていた瞑想法です。
存思(そんし)は人間の生命の根源、すなわち純粋無邪気な無為なエネルギーに自らを置いている状態のことです。
仏教の禅のように悟りを得るためとか、無念無想とかと又感覚が違い、もっと躍動的でかつ、無為で純粋なものです。生命の根源にあるような根本的な存在で動くのが瞑想太極拳です。… 続きを読む
小林先生ももう50才を過ぎて、なかなか良い本を出されているようです。
交感神経と副交感神経は陰陽の関係。太極拳は交感神経も、副交感神経も高め、副交感神経がやや優位になる武道です。副交感神経を陽として、その陽(ひ)が陰(かげ)を生み出すという関係です。太陽の光が陰を作るように、光と影は一体ということですね。
(注釈)現象は全て形態と働きにわけます。例えば陽は陰を生みます。陰は陽があることを示します。このように、交感神経は形態的には抹消であり陰ですが、働きは陽を生み出します。又、副交感神経は、内臓の中枢で形態的には陽ですが、その働きは陰を生み出します。このような考え方が太極思想です。従って、副交感神経の形態が陽であり、働きが陰を生み出すとしています。通常の陰陽思想の考え方のように働きを捉えて陰陽で分けるということにはなりません。… 続きを読む