夜明けと夕暮れ《太極拳三昧》

暗闇に、光がしみ出してくる。
夜明けである。
光の中に、暗闇がしみ出してくる。夕暮れである。
今日も人が死に、人が生まれる。
何かが生まれ、何かが消えていく。
この時が生まれ、この時が消えていく。
なぜ、太極の拳法なのか。
この陰陽の無常がわかれば、それが明らかになる。
だから太極拳の套路では、虚実、陰陽、夜明け、夕暮れ、誕生、死亡、目覚め、寝入りのような移り変わりを、滔々と繰り返す。
すると、必ず、陰陽の無常が分かる。
無常が分かれば、それを生み出した絶対が見えてくる。
常に有るもの、有常である。常に有るもの、それが絶対的な無。無極である。
日が昇り、日が落ちようとも 変わらないものがある。
生きようが、死のうが 変わらないものがある。
善であろうが、悪であろうが
陰であろうが、陽であろうが
左右、上下、男女、強弱 変わらないものがある。
無常を滔々と繰り返していると、それがわかる。
だから套路は、滔々と延々と、幾度も幾度も、陰陽を織りなしていく。
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