太極拳の内丹勢法 #3 擠勢から按勢へ

坐道

収斂座

親指を合わせ、腹の前で片手で片手を包む結び手である「玉手(ぎょくしゅ)」とし、体中の穴を締めるようにする「収斂坐」。

膨張坐

開坐をより膨らませ、最も膨張した座り方となる「膨張坐」。膨張坐は、膝の上で大きく掌を上にして広げる「開掌」で行います。

会合座は、体の勢いを開いていく、または閉じていくだけの勢いだが、収斂座はその収斂の極致に至り、膨張坐はその膨張の極致至る。(擠勢と扌朋勢の関係)

坐道でその収斂と、膨張を練り上げる。

擠勢から按勢へ

収斂した擠勢が均衡反射を迎え、解放される経験をする。

(二人で)相手の手をクロスして、そのクロスしたところ押すと、相手は動けなくなる。そこで相手は、クロスしたところの圧力が高まり、均衡反射が生まれたところで、その勢いに随いその擠勢が解かれ、発散する経験をする。この勢いが、擠勢から按勢に映るときに生まれているのが、套路の大切なところである。

16-30 十字手から収勢は、『合太極』陰陽を太極に合わせるという解放。前面に大きな水球がある。

擠勢からの解放は、収斂が解放されて前に両手が伸びていき、同時にひざは均衡反射となり、後へ体重が戻り始める。円を描いて、両手が引き戻されるので、両手が昇勢となり浮き上がる。扌朋勢の一種だが、水の中をタオルの端を両手で持って後ろに下がっていくと、タオルが上に浮き上がる自然の法則を使用した勢い。

実際にやってみると、自然にしていれば浮き上がる勢がある。それを探す。

(補足)どのような方からも収勢になるときには、合太極で行える。白鶴亮翅でやってみる。

進歩搬攔捶は、膨張に行き着いてから、反勢がある。擠勢はすでに行き着いているので、収斂の解放が、膨張まで行かずに引き戻される勢いがある。

(二人で実際にやってみる)右手を相手の左手で上から引っ張ると、あたりまえに後ろへ体重が移動し、右腕が浮き上がる。破綻防衛により『昇勢』が生まれることを経験する。これが、按勢の昇降の昇である。

どのように相手に両手を固められても、人間はその破綻から逃れようとする開放勢が自然と生まれる。猫や、子供はあたりまえに生まれる。それを思い出してみる。これが、擠勢から按勢への入り口である。色々と二人でやってみる。

復習 指で擠勢の実験 指を握ってもらってやってみる。

救命法 ハイムリッヒ法を擠勢で 救急蘇生の胸骨圧迫(手のひら基部だけに力が加わるようにして、傷病者の胸が4~5cm沈み込む程度に圧迫する。)を擠勢で

体のどの部分にでも擠勢を発生させる練習。陽圧と陰圧の最高点。

両掌を合わせて親指をクロスし、そこに擠勢を発生させ、相手の手首親指側の急所を圧迫する。圧迫された相手は、その擠勢を解放して解する練習。そこに自然と解勢が生まれる事を経験する。力を入れると解勢が全く生まれないことも経験する。

随って、擠勢は圧力を極限にして、その破綻を迎えるときに生まれる解勢にて両手が前に広がり、それが引き戻されながら按勢の昇勢に移るということを身をもって経験して楽しむこととする。様々な方向に、擠勢で固め、相手がそれを解くことができることの妙を経験すれば、この擠勢の奥深き『玄』の入り口に立つというもの。

『玄』の入り口に立てば、さっときつく腕を両手で握られたときに、そこに擠勢が発生すれば、さっと微細な解勢が無為に自然にささやかに生まれ伸びていくことを経験すれば、これで本来の勢いとめぐりあえたと言える。

20191205

このコンテンツはサイトメンバーに限定されています。 あなたが既存のユーザであれば、ログインしてください。新しいユーザは以下のように無料で登録することができます。

既存ユーザのログイン

CAPTCHA


5 × four =

   
新規ユーザー登録
*必須項目
No tags for this post.