泥丸という上丹田のある場所

太極拳では、丹田の上中下の位置を明確にし、そこに気が集まるように修練します。気はエネルギーの動きのことであり、そこにエネルギーが向かうように、太極拳を修業するのです。
この上丹田の場所は、泥丸と言われる場所であり、まさしくこの「視床下部」のあるところです。
健康な視床下部幹細胞を中齢マウスへ移植すると、老化を遅らせ、寿命を延ばすことができたと言うこの論文は、またも、太極拳の養生論という経験科学を現在科学で立証する一つになったようです。
これからも、現代科学の進展への興味は尽きません。

D Caiたちは以前に、視床下部が全身の老化に重要な役割を担っていることを明らかにした。彼らは今回、中齢マウスで視床下部の幹細胞が大きく減少することを観察し、これらの細胞を除去すると、老化に類似した生理学的変化と寿命の短縮が起こることを複数のマウスモデルで明らかにしている。逆に、健康な視床下部幹細胞を中齢マウスへ移植すると、老化を遅らせ、寿命を延ばすことができた。視床下部幹細胞が分泌するエキソソームmiRNAは、脳脊髄液中を循環し老化とともに減少するmiRNAプールに寄与している。これらの分泌型エキソソームは、老化減速の少なくとも一因となっている。著者たちは、老化速度は、視床下部幹細胞とそれに由来する脳脊髄液中のエキソソームmiRNAにより部分的に制御されると結論している。

情報源: Nature ハイライト:視床下部は老化速度を制御する | Nature | Nature Research

コメントを残す