中国の武当山。古代からの太極拳(太極功)の稽古の風景は、私が王師から稽古を受けていたのと同じだそうで、今もその伝統のまま稽古しています。
毎日の套路は、勢の涵養で最も重要です。
勢が無限に広がり収縮する大架式で行います。
そして、その勢を以て人間どおしが重なり合う条件によって、そこに勁が発生します。
これが発勁です。
相手の条件がこちらに向かってきたり、去って行ったりする動きに、自然とこちらの勢いが随います。これが随です。套路にて自分の身体が破綻に向かっていくときに起こる勢です。いわゆるバランスが崩れていくときの勢いです。
そして人間にはバランスを立て直そうとする本能的な勢があります。これにより、破綻に対して立て直しが均衡したところが、「連」です。破綻と立て直しで乱治と言います。
乱治からこちらの勢がそのまま相手に及んでいきます。これが粘です。相手はこちらの勢にのみ込まれます。
そして、こちらの勢により、身体の状態が変化します。これが「化」です。
これを対錬などで稽古し、套路の勢が現実的に強い発勁となり、随連粘化により、相手を変化させます。これは小架式であり、この発勁を伴う套路もあります。対錬は栽接法、套路は清純法です。
今回初めて、どのような稽古を行っているかを、一部だけ公開することにしました。
是非ご覧下さい。