太極拳を美しく始める──「導引」から「套路」へ、伝統の学び方

太極拳は、動きそのものはゆっくりしているにもかかわらず、いざ覚えようとすると意外に時間がかかるものです。特に套路(とうろ)と呼ばれる「型の連続動作」は、一見すると複雑で、動きも多く、初心者の方にはなかなかハードルが高く感じられるかもしれません。

ですが、実は中国に古くから伝わる、とても効果的で自然な「学び方」があるのをご存じでしょうか?

まずは気持ちのよい「導引」から始めましょう

 

太極拳の套路をいきなり丸ごと覚えるのではなく、まずはゆったりとした「導引(どういん)」や簡単な気功動作から入るのが伝統的な方法です。… 続きを読む

書籍のご案内:『世界一美しい24式太極拳』

本格的に太極拳を始めてみたい方へ、まず手にとっていただきたい一冊──

それが、私がAmazonで販売している『世界一美しい24式太極拳』です。

この書籍は、初めて太極拳に触れる方のために構成された、やさしくて美しい入門書です。写真をふんだんに使い、スマートフォンでも大きく読みやすい文字で構成されていますので、どなたでも安心して始められます。

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楊式85式太極拳は勢によって掌が変化する八卦掌の美しさが特徴・転天尊


武当山伝承の楊式85式太極拳の套路には、八卦掌が全てに含まれています。
張三丰の伝承者、張逍遙(1595〜1661)も歴史に現れ、拳法の達人でありながら仙人として山に入り、草を摘み薬草を作り内丹や導引を行って、多くの武術家を指導しました。
張逍遙は、太極功の太極八卦反手勾と盆龍棍(短棍)を統合した太極扇を得意とし、優雅に「拳を造る」として多くの者に勧めました。… 続きを読む

武当山の太極拳に伝わる、老子と荘子の智慧が息づく長寿の導引術(気功)


この動画では、老夫婦が自然豊かな自宅の庭で古代の導引術(太極拳の前身)を優雅に実践しています。この導引術は、老子や荘子の思想に深く根ざし、心身のバランスと長寿を追求するための伝統的な健康法です。

夫婦のゆったりとした動作は、「吐呼衲新」(古い気を吐き出し、新しい生気を取り入れる)という健康維持の基本原理を体現しています。これは、熊が木に登るような動きや、鳥が翼を伸ばすような動作、いわゆる「熊経・鳥申」を含むもので、自然界から着想を得た動きが特徴です。熊の安定した力強い姿勢と鳥の優美な伸びは、長寿と柔軟な心身の象徴です。… 続きを読む

太極拳の神髄・張三峯の「無根樹」が全てを語る

『無根樹』は、武当山にて古代からの太極功を太極拳として集大成した張三丰によって書かれた詩で、24章から成り立っています。張三豊はこの詩的な内容は、側近の者にしか理解できなかったため、更にかみ砕いて、無根樹100首を創作して、来山社や太極功(太極拳を含む太極道法の全て)を習う者達に配布しました。例えば、無根樹100首の第1首は下記のとおりです。
【第1首 原文】
無根樹上花正開 紅塵一去不回來 勸君莫戀花間酒 … 続きを読む

総合案内

まずは太極拳を簡単に覚えて、心身を若返らせる

覚えた太極拳で、絶対的な健康を手に入れる

太極拳の真の姿を知り、人生を大きく変える

本格的な太極拳で人生の全てが変わる

更に太極拳を極める

太極拳の振興

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陳炎林の散手対打

 今年に入ってから、太極拳武道クラスの門下が全員そろって参加できる日があったため、陳炎林の「散手対打」を、新しい門下のために久しぶりにやってみることにした。

今までも、当門楊式太極拳に伝わる「散手対打」は、武道クラスでは毎回主要練習として行っていて、陳炎林の「散手対打」の数十倍もある内容になるが、陳炎林の「散手対打」のように、ここまで長く連環する散手対打は、覚える作業が必要となるので、多くても道場で行うのは10連環くらいの散手対打である。それを毎回数個の違った内容をやるのである。陳炎林の散手対打も、陳炎林が練習として対錬で行っている散手対打を、書籍に掲載するために、中国の人が好きな数字である88連環させて、最初と最後を締めくくったものであり、もちろんここに掲載された散手対打が全てのはずがない。… 続きを読む

<太極拳>喜寿過ぎて講師デビュー | 河北新報オンラインニュース

<太極拳>喜寿過ぎて講師デビュー 自宅で太極拳をする浅野さん 拡大写真 宮城県名取市の主婦浅野美津子さん(78)が、同市市民活動支援センターで初心者向け太極拳講座を始めた。喜寿を過ぎての「先生」デビュー。自身も太極拳を続けて血圧が大幅に下がったことから、「家に閉じこもらず、受講しに来て」と同世代に呼び掛けている。 浅野さんは市民団体「太極拳で介護を予防する会 はなもも」を設立し、7月16日に講座をスタートさせた。毎週土曜、60~80代の4人に太極拳を教える。

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