太極一家

先日、当関連サイトの、太極拳に関する記事が改ざんされて、悪辣なイラストと動画が掲載される被害を受けました。

今まで、太極拳サイトで使用するメールアカウントを、国際的な公的ブラックリストに掲載されたり、徹底的なスパム攻撃を受けたりしていましたが、今回は、サイト内部まで入って来て改ざんされたのには驚きです。

以前から、だいたい複数の犯人らしきものも推測できており、太極拳サイトで使用するメールアカウントのブラックリスト掲載についてはその情報を提供したところ、やっと、ブラックリストから除かれました。… 続きを読む

香港、平均寿命は男女共に世界一に  – 香港経済新聞

さらに健康への関心の高まりがある。カリフォルニア・フィットネスクラブの店舗閉鎖問題はあるが、スポーツジムやヨガなどは人気があり、日系でもライザップでは顧客を着実に伸ばすなど、健康志向の高まりは強まっている。早朝に公園などに行けば伝統の太極拳をしている人が大勢いる。

情報源: 香港、平均寿命は男女共に世界一に  – 香港経済新聞

25年ほど前には、週に三回往復、時には日帰りもするほど、頻繁に香港へ通っていました。… 続きを読む

太極拳を教わっていることを誰にも言うな

shapeimage_1-2私が、太極拳を教わり始めたのは20代の時ですが、王師からは「印可を受けるまでは、私から太極拳を教わっていることを誰にも言わないで欲しい」と言われていました。その理由を聞いたところ、「太極拳は自分の家族と一族のみに伝えることになっている。その理由は、心が通え合えないと太極拳は伝わらないからだ」と言われました。そして「心が通じ合っていれば、必ず印可を与えることができる。印可を与えたと言うことは、心が通じ合ったからだ」と言われ、とても納得したことを覚えています。… 続きを読む

倒攆托臂とその解法から散手対打

2016/6/19武道クラス
20160619_4 相手が右捶を我の顔面に打ってきたら、右足を退歩し倒攆猴の勢で、その捶勢に随勢で随いながら、我の右手は相手の右腕に外から沾勢で貼り付き、我の左手は相手の上臂に下から受けるようにして沾勢で貼り付きながら、倒攆猴の退歩の勢で右足に重心を移しながら、左手を托勁、右手を採勁で粘勢で粘ると連勢で沖和し、沖和したところから相手の捶勢をそのまま借勢して、化勁として発した倒攆猴の天秤勁(十字勁の一種)の発勁を行うと、相手は上方に飛び上がる。その時に同時に左足で相手の右脇腹に倒攆猴脚などの踢脚を発したり、摔角や擒拿術などの各種攻撃を行う。我の中心に我の両手の勢が交差するまで化勁を行う擒拿術は交差勁の発勁であり、そのまま相手を上方に固定しながら連行できる。これは懐中抱柱。(ここでは踢脚と懐中抱柱だけを示範した)… 続きを読む

転身按と拳推手・転身按後摔

2016/6/19武道クラス
20160619_3 転身按の練習
相手が右手で我の右手を掴み、我の体の前方へ押し込みながら、我の体勢を左後方へ崩してくる。相手の勢は指襠捶の捶勢である。それを随勢で随うのだが、我の右手が我の前面の正中に来たとき、相手の捶勢が巧く働いたときには、あらゆる経絡は任脈に勢を向かわせ、我の右脇は合経となる。そして、合経を行き過ぎさせれば、経絡は折れて気勢の脈流は切断され死勢となる。これは、太極拳において、沾粘随連走化などの諸勁以外にある、節拿抓閉の技撃勁の一つである節勁である。この勢は古式85式には套路の中に含んである。今回の練習はここを重点的に行う。解法としては、その前に沾勢を働かせ、相手の捶勢に丹田が貼り付くと、後方に坐勁が生まれながら、相手の捶勢を走勢で走らせることができ、無極勢が生まれる。無極勢は高度な連勢であり、相手は勢が行きすぎ空虚となり完全な沖和となる。沖和したところで、我は右手を粘勢で粘りながら翻して、相手の右腕に我の手を上から粘らせ、左手を相手の前臂に貼りつけ、相手の正中に向かって双按の按勢を発する。相手は、それに随勢で随うのだが、相手の右臂が相手の前面に来たとき、我の按勢が巧く働いたときには、相手の右脇は合経となる。そして、合経を行き過ぎさせれば、経絡は折れて気勢の脈流は切断され死勢となり、相手は、その前に沾勢を働かせ、我の按勢に丹田が貼り付くと、後方に坐勁が生まれながら、我の按勢を走勢で走らせることができ、無極勁が生まれる。我は勢が行きすぎ空虚となり完全な沖和となる。沖和したところで、相手は右手を粘勢で粘りながら翻して、我の右腕に相手の手を上から粘らせ、左手を我の前臂に貼りつけ、我の正中に向かって双按の按撃を発する。そして双方、繰り返して練習する。これは拳推手である。… 続きを読む

散手対打 進歩捶拳-倒攆摟膝拗歩-左攔-如封似閉

2016/6/19武道クラス
20160619_2 相手との間合い。一足一拳の距離を保ち、相手の圏内に一足入り込み拳を打つ技法(進歩捶拳)
相手が左前、我も左前の場合、相手は右進歩で我の円圏の左側に入り、我の顔面急所に右捶拳を打ってくる。その右圏捶に随勢で随い、相手の拳を走勢で走らせる。構えているとき我の左前の円圏は満である。その満に向かって相手が入り込んできたときに、即座に左足を退歩して空にする。相手の捶拳はこの空で発勁が終わる。この退歩の勢は倒攆猴の流転の勢である。これも分虚実の勢であり、陰陽転換の術である。これは、主に倒攆猴のの退歩で稽古する。… 続きを読む

斜分脚に対する転身による技撃術

2016/6/19武道クラス
20160619_1①分脚の各種示意で行った整体の成果を確認。その分脚を使用して、相手の腹部前急所への斜分脚(斜踢脚)を練習。
腹部前側の経穴は入り口が小さいため、靴を履いている場合は靴先で蹴り込む。靴の中は前足底を出した蹴り方(踢脚)になる。通常は我の左脇腹に対する、相手の右斜踢脚に対して、左顧勢において套路と反対回りの外雲手で蹴りを受ける。相手の右回し蹴り(斜踢脚)を、外雲手の十字勁で挟み受け、同時に相手の金的などに分脚を蹴り込む。相手の蹴りの勢が我の身体の内側に斜めに走るので、それに随勢で随った左顧勢により、歩法は歇歩で、我の急所の有る身体を満から空にする。相手の我が身の満たされた場所に爆発する蹴りの発勁は、相手の勢を走らせたことによりここで消滅する。我が身を空にしてそこで爆発させる技術は、分虚実の勢であり、陰陽転換の術である。これは、主に進歩搬攔捶の前過渡式の歇歩で稽古する。… 続きを読む

単鞭鈎手による解法から鈎手拳

2016/6/5武道クラス
20160605_6右手を左手で引っ張られた場合の解法。
相手が我の右手を左手で引っ張った場合、引っ張る側の勢は引勢である。引勢は任脈に向かうため、その勢は相手の腹側内に向いていく。その引勢に随う随勢により、相手の引勢に沾勢で貼り付きながら走勢にて走らせ、糸巻きを巻くように粘勢で内に粘り、(随勢からここまでが纏糸勁)連勢で沖和して繋がったところで、単鞭の鈎手(こうしゅ)の環流勁の発勁で解法、解いたその手でそのまま鈎手拳を相手の顔面急所に打つ。(沖和からここまでも纏糸勁※解法から逆転)喙鹰手(鈎手の鈎尖で相手の急所を打つ)なども使用できる。… 続きを読む

若者に殴られた老人、太極拳を習得して8年後に“復讐”

太極拳の武道は、アウターマッスルが衰え始めた、老年期から始めると、とても楽に習得できます。アウターマッスルが豊富にある場合、どうしてもその力に主体を置くため、なかなか内勁を主体にする勁が身につきません。
当流でも、特に体の小さな女性や、外筋をあまり鍛えていない人の方が、内勁の主導に早く到達します。しかしながら、正しい修練を行えば、アウターマッスルを主体にしていても、内勁の主導に修正できますが、この場合は「赤子のごとく」と言われるように、今までの力の使い方や、形などを全て忘れなければなりません。後天的なカンフーを捨てて、先天的な無為自然を思い出します。… 続きを読む

剣道範士九段奥園國義さんとの太極拳

Yagyu01「手で打つな足で打て。足で打つな腰で打て。腰で打つな心で打て」

これは大阪で、30年程前に私と武道について談笑していたときに、剣道範士九段奥園國義さんが、奥園さんの先生から教わったという一節です。

奥園さんは、私の祖父の組織で実戦剣術を教えていた私の剣の先生と私が飲食店に居るときに、どこからか突然現れた人で、後で知って警察関係ぐらいしか知りませんでした。

最近、あることで奥園さんが亡くなったという記事を見て、彼の経歴を詳しく知った程度です。… 続きを読む