太極拳の内丹勢法 #2 鬆腰・扌履勢から擠勢へ

■鬆腰

坐道 揺身坐 上半身のみで龍脈を通る勢いにて体を揺らす。筋肉が張ったり、動きが止まったり、意識的に体を動かさないと動かないところが『破綻』。その手前に生まれる均衡反射にて身体が揺らぐ。

※体重移動や、足を使った転身などが使えないので、腰より上でのみ太極拳の勢が巡る。套路は、腰より下の下半身と、腰より上の上半身は、全て鬆腰の収斂と発散が主になっていることを経験する。坐道は、上半身。

(補足)一時的な、腰痛解消。例えば芋掘りの後など。前傾になり膝前で8の字を描くような揺身座。

(独立八卦掌)次は立って、片足を上げて下半身が鬆腰によって巡ることを経験する。

■扌履勢

引進落空の稽古

(引いて進んで空に落とすの経験)扌に履くという太極拳独自の漢字の意味(自分の居たところを空にし、相手をそこに落とす。又相手の居たところを空にし、自分がそこに落ちる。)

陰陽転化の稽古

(二人で)左手を持ち、まずお互いが引っ張り合い(随)からお互いが均衡して、連にて無極勢(ニュートラル)を迎えて粘り、入れ替わる(化)。

片方が、腕を立てて、相手が両腕でその手を握る、上と同じ要領で今度は円を描いて入れ替わる。(太極の図の如く)

(扌履勢の発勁)引進落空、陰陽転化による発勁を経験する。その発勁を生む勢いが無い限り、扌履勢では無い。

相手の右腕を、両手で掴み相手の左肩から自分の右下へ扌履勢を行い、相手を自分老いたところへ落とす。

(捋=り)という、相手の左腕を扌履勢によってしごいて前方から後方へ送る。(擒拿や、撅、摔角などの元になる発勁)

ダンスを踊るように軽やかなステップで楽しくやってみる。

■擠勢

扌履勢の均衡反射

(二人で)扌履勢の後ろに向かう手を後ろに引っ張ってもらうと、あたりまえに後方に破綻する。その直に対する曲を用いると、その破綻は解除される。体の中心に擠勢を発生させる。

強く引張られれば、より強い擠勢が生まれる。

掤扌履擠按は過渡式がないので攬雀尾となる。

擠は、(人・物が)ぎっしり詰まる,こみあう,押し合いへし合いする.、(同じ時間に物事が)重なる.詰め込む,割り込む,押し分ける.、(力を入れて)搾る,搾り出す,押し出す.、 窮屈である,こんでいる.

という意味。

外側の腕は陰圧、内側の腕は陽圧、両手の接点に擠が生まれることを経験する。強力な収斂の勢である擠勢、広大な発散の勢である扌朋勢のこの両極を楽しむ。

扌履勢で後ろに向かった勢いは棄てておく(甩)、ただ前方に向かう勢に随うと、前方の中心に清らかな擠勢が生まれる。密度の高いつるりとしたような水晶の玉に、全身が吸い込まれるような感覚になる。ブラックホールのようだとも言える。

その捨て置いた後ろ手は、自然と後方で浮き上がるからだが前に進む推進力につられて、ブラックホールに吸い込まれるようにやってくる。気がつくと、右手の前腕の裏側の自分の中心にその手が引き寄せられ、その陽圧と、右手の陰圧で擠勢が生まれる。

擠勢はどのような場所にでも生まれることを、一人で両手で、二人で相手の体と自分の腕の間などに生まれる。

先生の示指を握り、示指の先に擠勢が生まれ指一本で体が運ばれることを経験する。

20191128

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