実際の相対練習における心得 拳脚(けんきゃく)

拳脚とは、突きや蹴りなど、体を使って相手に打撃を加えることです。
拳脚の練習は、普段勢を通していない場所に勢を通して、全身の気血の循環力を取り戻す、素晴らしい体操術となります。また拳脚を受ける側も、相手の攻撃を柔らかく自然な勢で受け流すことになるのが太極拳ですから、同様に体操術となります。リラックスしておおらかに、楽しく気持ちよく行う事が大切です。
拳脚の練習で緊張すれば、自らの体の血流を悪くするばかりか、不自然な拳脚になるので、練習においては相手や自分にも怪我を負わすことになります。
熟練してくると、拳脚を用いて相手の急所に適度に発勁を行う事ができます。その場合は相手にとって活法となり、いうなれば指圧や按摩のような効果があります。
ただ、套路において勢を修練している場合は、套路はそのような発勁がでるように研究された動きですから、拳脚の相対練習において思わぬ発勁が出ることがありますので、拳脚を相手の体に当てることは、相当な熟練をしたもので指導者から許しを得たもの、または指導者が防具などをして受ける場合以外は禁じます。
太極拳の発勁は、外部ではなく体の内部に浸透するような打ち方になっていますので、基本的には拳脚は、受け手側は走や粘でそれを受けたり、また技を発する練習をします。どちらにしても、太極拳は後の先という、相手の動きを受けてから発する武道ですから、その練習方法が理にかなっているのです。

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