4METsの太極拳

 朝の太極拳の套路は、楊式85式を約1時間ぐらい行います。

IMG_2651 ゆっくりとした動きなので、そんなに運動にはなっていないように思いますが、METs(メッツ)という身体活動の強度を表す単位(運動によるエネルギー消費量が安静時の何倍にあたるかを示す)でいうと、4メッツで速歩に相当します。体重60kgの人で、1時間速歩で歩くと、時速6キロとして、1分で100m、5kcalを消費し、60分で300kcalを消費します。私の住む東急園都市線の青葉台駅から江田駅までの3駅を速歩で歩く距離です。
 歩くことも全身を使用しますが、太極拳(古式)の場合はバランスを極限まで崩しては、立て直しながらバランス筋を駆使するので、丁度緩やかな足元の悪いなだらかな山の林間を歩いている程度の運動です。
 それを一時間ほど、休むこと無く動いているわけですから、全身にわたる相当な身体運動の強度になります。
 その割りには、終わった後に、体は軽くのびのびとしたおおらかで元気な感覚がみなぎるのは、放松という身体の気の入ったリラックス状態で動いているからです。
 朝山林を一時間楽しく歩く、そんなことがなかなかできない都会人には、ただアスファルトの上を速歩で歩くよりも、柔らかな足元の公園などの土の上で、太極拳の套路を行う事をお勧めします。できれば、昔ながらの武道の勢いを失っていない、バランスを極限まで崩しながら、円転して立て直し、また崩していくという、分虚実の妙技を残す古式の太極拳をお選びください。

METsについて=《簡化二十四式で骨の髄まで練り上げる技法》抜粋

「厚労省が推奨する運動の種類は、呼吸によって酸素を十分取り入れることの出来る、ゆっくりした持続的な運動です。運動や生活活動の指数に、METs(メッツ)という身体活動の強度を表す単位(運動によるエネルギー消費量が安静時の何倍にあたるかを示す)があります。1メッツは、座って安静にしている状態です。3メッツでは、軽い筋力トレーニング・ボーリングなど、日常生活では歩行や屋内の掃除などで、約20分以上行えば運動効果があるとしています。太極拳は4メッツであり、他に速歩やゴルフなど、日常生活では自転車や子供と遊ぶなどで、15分以上行えば運動効果があるとしています。6メッツは、軽いジョギングやエアロビクスなど、日常生活では階段昇降などです。8メッツでは、ランニングや水泳などです。したがって套路(とうろ)のように緩(ゆる)やかな動きは15分以上、熟練してくればより安静に近づくので20分以上行わないと運動効果は望めないようです。」

 

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