本日の武道練習2015.7.26

①散手(招式)対打 詳細練習 第83式から第88式まで
②招式練功 6右打虎に対する7打左肘(双分して右打虎を我の左腕で受け、野馬分鬃の勢で打左肘を打つ練習)
③招式練功 8右推に対する9左劈身捶(右推を腰腿を使って左後方に走らせ、撇身捶の勢にて左劈身捶を打つ練習)
④招式練功 21上歩左靠に対する22転身按(上歩左靠を随勁にて受け、後ろ体重になったところで相手の靠勁を尽きさせ、その虚を利用して、右足を左に移し、相手の右側に我の身体を写し、即座に右顧して左足を進め双按を放つ練習。相手の勢いに随い相手を走らせ、即座に粘りつき、相手に水の表面張力のように沾り付く練習)… 続きを読む

本日の武道練習2015.7.19

IMG_1067①擒拿 虎咬反挙(ここうはんきょ)我の右手で、相手の左手の掌側から掴み、金鶏独立の勢により反挙にてつり上げる。経絡を大腸経から心経・小腸経へと変化する勢いの左盼。相手の手が大きくてつかめない場合は、双手虎咬反挙に変化する。相手の左手の背側から掴む場合もある。(裏)経絡が逆に連絡する。
②招式対打(甲乙)
1/甲が左拳で乙の太陽穴を打ってきた場合、乙の左腕にて甲の左手を採勢にて沈め、同時に右足が擺歩に手前に進歩して右拳で甲の太陽穴を打つ。(単鞭の勢)… 続きを読む

日月穴「点穴術・拿穴術」

日月穴 日月穴は交感神経系の人体の働きに関係する気の制御を行う。日月穴は肺までの組織が最も薄い場所であり、ここを的確に打つと肺に勁が突き刺さる場所である。肺に直接勁が及ぶと、交感神経系の末梢である胸随にある神経が鈍麻し、心拍数が遅くなり血管が拡張し血圧が下がる、気管支筋が緊張し同時に息が吸えなくなる。精神は飽和状態になり、目と意識がもうろうとする。兪穴である胆兪穴を点穴で打つと、交感神経系の末梢である胸随にある神経が興奮し、心拍数が早くなり血管が収縮し血圧が上がる、気管支筋が弛緩し同時に息が吐けなくなる。精神は緊張状態になり、意識が散乱し目が見開かれる。どちらも息が詰まったような状態になる。日月穴への点穴や鑚脚は肺に損傷を与えることもあるので、仕合や練習では必ず二重構造の胴を着用して行わないといけない。この場所は無意識でもたまたま良く当たる場所であり、経穴も広く入りやすい。注意が必要である。… 続きを読む

本日の武道練習2015.7.5

①前後連続滚転(こんてん)・前に転がり、すぐに後ろに転がる繰りかえしで、腰腿を鍛錬
②招式 相手に後ろから左手で我の右手を捕まれて、相手の右手で我の顔面を打ってきた場合。右に後ろ交歩して「我の右肘で相手の顔面を打ち(架肘)、我の左手で相手の右手を受ける」(雲手架肘)かちゅうした我の右手はそのまま伸び、相手の頸に挒を放ち、そのまま背面鎖喉(白鶴亮翅)から、相手の頭部を纏ってから、相手の顔面を上から下に落とす。(雲手落頭)「摔角」※背面鎖喉で終わっても良い。(詳細は下記)… 続きを読む

中脘穴「点穴術・拿穴術」

中脘穴 中脘穴も体の腹側の正中線、任脈にあり、場所は臍の上4寸程度である。任脈にあるので、ここも死穴である。任脈には多くの急所が集まるが、そこには、脳神経の中で唯一腹部にまで到達する迷走神経がある。特に体にとって重要な役割を担うため、体を丸めて守ることができるようになっている。中脘穴はその迷走神経の腹の部分にある要である。心拍数を調整したり、血管の拡張、胃腸の蠕動などを司る、内臓の運動と副交感性の知覚の為の重要な神経である。胸とは違い腹は腹筋があっても、直接内部に拳脚が到達するため、強打すると内臓を損傷したり、それを守る為急激に迷走神経が暴走する。血圧の急激な低下は気を失い、死を招くことがある。
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天枢穴「点穴術・拿穴術」

天枢穴 天枢穴は先天の精と後天の精をつなぐ架け橋の要である。先天の精は人間が生まれながらにして持つ、生命体としての生理機能であり、後天の精は生まれてから身につけた心身の性質である。先天の精の要である自律神経は、後天的な人間の性質によって大きく左右される。この天枢穴を点穴すると、自律神経の要所であり、第二の脳と言われる太陽神経叢に対し陰の刺激を与えることになる。副交感神経系の暴走が起こり、血圧の急激な低下とともに、胃や肝臓・すい臓、腎臓などの重要な臓器が機能低下する。持ちろん大腸も機能低下するが、それよりも自律神経のバランスが一挙に狂う。… 続きを読む

本日の武道練習2015.6.7

①二連捶 練習
②運用法:背面から相手が右拳で我の右顔面を圏捶で打ってきたときの攻防。搬盤肘転身摔
その他転身摔各種 相手の右捶を左搬で受けて、左転身他
③運用法:背面から腰を引っ張られた場合の攻防。右手又は左手で引っ張られる。
抱虎帰山各種
④運用法:前から首を絞められる場合の攻防。外から閉められる場合。双鍬下按頭撃・双鍬
下按膝撃※鍬形手(しょうけいしゅ)双峯貫耳
真っ直ぐに閉められる場合、双掤下按頭撃・双掤下按膝撃(起勢収勢)… 続きを読む

期門穴「点穴術・拿穴術」と腎

期門穴 経絡のネットワークは腎から始まり腎で終わるが、十二の経絡の流れで気穴に流注していた気は、正確なリズムを持ってこの期門穴への流注で最後となり、次に腎へ向かい章門穴で気の流れを治めながら、京門穴から腎へ気が流れていく。

期門・章門・京門は体の気のネットワークにおいて、期門は経絡全体の気の昇降や、経穴からの気の出入りの正常なリズムのようなもである気機を司る。止まること無く、運動し続ける活力である気の、そのリズムを狂わせると、体全体に気の統一感が無くなる。そわそわして、落ち着きが無く、不安で、少しのことにも怯え、心臓や肝臓の疾患にもつながる。鬱状態などが極まるだけで無く、よくつまずき、足元がよろつき、情緒不安定で、自分の体が自分で無いような感覚になる。様々な症状が全身に起こる。又ここは詳しく紹介する。… 続きを読む

本日の武道練習2015.5.24

①散手運用

攻守散手・胴をつけて攻守拳脚
②右進右射虎掌
右に気を進め、相手の右太陽穴に右射虎掌を放つ。
③散手対打
右進右射虎掌〜転身按〜換歩左掌〜圧掌独立膝撃〜下按
④招式
(立腕を両手で握られた場合の攻防)※握る又は上下に移動の場合(海底針解腕)※懐中抱月(倒攆猴式)に対する攻防(抱掌解腕盤肘撃「野馬分鬃」)※懐中抱月(倒攆猴式)の練習※補足「懐中抱月(高探馬式)」
⑤招式
右手を右に大きく振られて踢脚を心窩に蹴り込まれる(相手の左手の場合は、斜飛脚、相手の右手の場合は十字脚)今回は十字脚のときの攻防(転身大扌履摔)摔角(転身大扌履撅)擒拿※補足・別式に抱掌射虎撃があり※十字脚の練習(胴をつけて)※補足(十字脚の内外への攻防、斜飛脚の内外への攻防を整理しておくこと※どちらも解法からの拳脚・擒拿・摔角あり)
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章門穴「点穴術・拿穴術」

章門穴   章門穴は脾経の募穴である。第11肋骨前端の下際にあり、鑚打を打ち込むと、全身の経絡の気が逆流する。即ち、気が逆向きに圧力が高まり、体中がこわばる。息が詰まって死ぬこともある。体中がこわばって石のようになるから、とても脆くなるので、軽い点打は当て身となる。虚を作り擒拿や摔角などの把式を行う。解穴である対応する兪穴は脾兪穴である。章門穴を拿穴すると、体の内に内勁を高めることになり、気が早く巡って内勁が薄れている場合、即ち気力が失せている場合にはとても有効である。抑鬱状態や心身症、精神疾患などの改善に役立つ。又こわばりすぎて、内勁に気が溜まりすぎて、体が硬くなっている場合には、脾兪穴を拿穴する。気が体内で停滞して高まり、体の節々に痛みが生まれたり、怒りが心頭したりする場合の治療に有効である。その人の証を見て適切に点穴又は拿穴する。募穴と兪穴の関係はその間に100円玉の直径ほどの管が通っていると思えば良い。套路などの高度な練習方法では、その間を勁が行き来する。拿穴はその間を実際に勁を行き来させる。点穴は、その間に真っ直ぐ発勁を打ち込む。そうでないと効くことも無い。龍脈と言い、武当派においては重要は実践理論である。
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