私が18才ごろから働いていた大型ディスコ(当事はサパークラブ)は、裏の人と芸能人が客の3/4を占めており、当事暴力団の縄張り争いが盛んな界隈の中心であったため、毎日数回の殺傷沙汰のケンカが起こり、近くの仮称マンモスボックスというところの警察官が店に入ってきて営業が数回止まるという、夕方の5時から朝5時まで営業するとんでもない危険な飲食店でした。
私がそこに働き出した頃から、よくモデル風の女性を連れてやってくる50代くらいに見える人物は、私の店でも有名な人物で、いつも100%のオレンジジュースを飲み、私にも親しげに優しく接してくれていました。… 続きを読む
楊式太極拳・十三勢の原理をYouTubeで公開しました
楊式太極拳は別名十三勢と呼ばれます。
十三勢は四正手・四隅手・五行で、人間の生命の営みにある全ての勢いをこの基本原理で現しています。
中国古代からの万物の法則には、三才があります。
天地人です。
四正は天を表し、いわゆる普遍の空間です。
四隅は地を現し、無始無終の時間の流れの中で普遍の変化があります。
そして、五行は人で、その時空の中に立って初めて、前後左右と、自分が立つ中定が生まれ、天地と一体になって生きていくのです。… 続きを読む
鬆掌という柔らかい掌の不思議な勁
先週の木曜日の夜間クラスでは、意外と知られていない、鬆掌(鬆いだ掌)の不思議な勁について説明しました。
放鬆に基づく、鬆腰や鬆跨は結構知られていますが、鬆掌、鬆頸、鬆肩などまだまだ多くあり、套路を続けているとこれらが全て思い出され、怪我防止や健康効果には抜群です。
鬆掌は、特に抱掌などでわかりやすく稽古できます。
この鬆掌で身体を触られると、まるで粘りつくような勁によって制覇されます。沾粘勁であり、套路にて、この鬆掌は全てに備わります。… 続きを読む
太極拳は波乗りである。中国人の王師から聞いた太極拳の極意に驚き。
特に昨日は進歩搬攔捶から、上歩攬雀尾への過渡式を重点的に行いました。
進歩搬攔捶から、上歩攬雀尾の過渡式を確認するには、進歩搬攔捶の定式状態で、左肩を右方向に強く押してもらいます。
そうすると、ここは最も脆弱なところであり、右方向に崩れます。前に行こうが、後ろに逃げようが、より崩されることとなり、またその力に対抗するのは力比べですが、明らかにこの体勢では負けます。
ところが、太極拳論のとおり、直には曲の原理で、相手の直の力に対して绕勢(輪のようにぐるぐる回る,巡る勢い)が生まれます。… 続きを読む
楊式太極拳の実戦用法。大切な女性に教えておきたい。前から掴みに来たら、まるで空気のように後方に投げ飛ばす不思議な投げ技。
15年ほど前、拳法家の集まりの芋掘りイベントに、多くの中髙生が参加していました。
私と妻も参加し、その拳法を習っている中高生達と戯れていました。
妻が、「まーちゃん(私の妻からの呼び名)をみんなで倒して」と笑いながら声を掛けると、10人ぐらいの中髙生が束になって一斉にかかってきました。
全員が風に吹き飛ばされるように、畑に敷かれたワラの絨毯の上に、私にことごとくふわりと投げ飛ばされ、見ていた拳法家の人々も驚いていました。… 続きを読む
武当山の太極拳に伝わる、老子と荘子の智慧が息づく長寿の導引術(気功)
この動画では、老夫婦が自然豊かな自宅の庭で古代の導引術(太極拳の前身)を優雅に実践しています。この導引術は、老子や荘子の思想に深く根ざし、心身のバランスと長寿を追求するための伝統的な健康法です。
夫婦のゆったりとした動作は、「吐呼衲新」(古い気を吐き出し、新しい生気を取り入れる)という健康維持の基本原理を体現しています。これは、熊が木に登るような動きや、鳥が翼を伸ばすような動作、いわゆる「熊経・鳥申」を含むもので、自然界から着想を得た動きが特徴です。熊の安定した力強い姿勢と鳥の優美な伸びは、長寿と柔軟な心身の象徴です。… 続きを読む
武当山に似ている摩耶山で、太極拳の稽古を毎日受けていた日を思い出します
おはようございます。
私が25才の頃、王師との待ち合わせは、朝の9時に、神戸の摩耶山のロープウェイの駅で待ち合わせで、それからロープウェイで頂上まで行くこともあったり、その付近の王師が知る秘密の場所で、朝から太極拳を学びました。
半年ぐらいはほぼ毎日で、もう、あたりまえのような日課で、周辺のホテルに泊まったり、有馬温泉に泊まったりすることもたまにありましたが、家からは車で40分ほどでしたから苦にはなりませんでした。… 続きを読む
楊式85式太極拳は勢によって掌が変化する八卦掌の美しさが特徴・転天尊
武当山伝承の楊式85式太極拳の套路には、八卦掌が全てに含まれています。
張三丰の伝承者、張逍遙(1595〜1661)も歴史に現れ、拳法の達人でありながら仙人として山に入り、草を摘み薬草を作り内丹や導引を行って、多くの武術家を指導しました。
張逍遙は、太極功の太極八卦反手勾と盆龍棍(短棍)を統合した太極扇を得意とし、優雅に「拳を造る」として多くの者に勧めました。… 続きを読む
楊式太極拳の極意・胸に玉を抱いて全てと連なる・抱球勢
楊式85式太極拳の套路には、攬雀尾や野馬分鬃その他多くの型の前過渡式に、抱掌があります。
抱掌は、多くは抱球勢、中には玉女穿梭の時のような抱玉勢、時には、攬雀尾掤勢の時のような掤勢の時などにも抱掌があります。
今回は、この抱掌の内、抱球勢によって相手と連なり、まるで玉を転がすような奥義を稽古しました。
これも連のテーマの一環であり、この稽古風景を公開しましたので、前回に引き続きご覧下さい。
人間は、四つ足動物であり、この抱球勢は母親のお腹の中にるときから保有している、大変大切な勢いです。… 続きを読む
太極拳の護身術・腕と身体を掴まれたら懒熊靠樹
大阪で、20代後半に、王師と共にクラブの女性に護身術の手ほどきをしたことが有ります。
このように、腕と身体をつかまれたらその勢いに乗って、相手に全重心をぶつけるのが懒熊靠樹。
このイラストでは、豪傑が右手で老人の腰を引き込み、左手で老人の左手を握り寄せています。
この豪傑の力にそのまま、勢いとして随して、連なったところから、一挙にその溜まった力の重さと共に、豪傑にこれからぶち当たる寸前です。
ぶち当たったら、豪傑はぶっ飛ぶので、そのまま逃げることが出来ます。… 続きを読む