太極拳の音楽

この音楽は、太極拳発祥の地「武当山」の、秘伝の旋律と、折畳と鼓蕩という隠されたリズムが練り込まれた、特殊な音楽です。

存思太極拳だけでなく、導引や内丹に使用される、とても不思議な音楽です。

一度聞かれると、それが経験できるはずです。

This music is a special music that includes hidden folds and drums, as well as a secret melody in Mt. Buto,… 続きを読む

花粉症の人は、がんになりにくいってホント? : J-CASTニュース

 3年ほど前に東京大学医学部研究チームが、花粉症についての調査結果を発表するなど、最近花粉症を発症する人の癌などのリスクが著しく低いことが、多く発表されています。

 中国の武当山で太極拳の指導者であった王師は、戦後の混乱期に日本にやってきましたが、80才近くになっても風邪すらひいたことが無いのに、しばらくして花粉症になったと言っていました。軽い花粉症でしたので薬も飲まず過ごしていたようですが、シーズンにはいつもマスクをしていました。… 続きを読む

楊式太極拳の武器術

 楊式太極拳でも武当派は、武器に対する考え方には特徴が有ります。

武器を使用するための太極勢法が我が身に思い出されれば、どのような武器(末尾****武器参考***)もその太極の理で使用でき、逆に、その太極の理が無いと、どのような武器も小手先で使用することになり威力をもたないという考えです。

また、武器から始めると、その武器の機能に支配され太極の理を思い出すこと無く、その武器の能力によってまるで武器を使えるように勘違いし、武器に支配されていることになるので、武器術の最も要を「白打」であると武当派では結論しています。白打とは徒手拳法のことです。「白打」で高手になるまでは武器を持たないという姿勢です。… 続きを読む

太極という境地に自分を置く

「2匹のサルの脳活動を初めて同時に測定し、社会的相互作用によってサルの脳が同期する可能性のあることを明らかにした論文が、今週掲載される。」らしいのですが、こんなことは人間において経験学的にあたりまえのことで、いかにそのようなことに左右されないかということは、人類の昔からの課題でもありました。そうであれば、人間においてはすでに誰もが脳の働きは分かりませんが、心の問題としてこのようなことがあった事は明かです。しかし、今回は脳の働きで証明した論文のようで、経験科学の脳科学的裏付けになるようです。… 続きを読む

太極拳の懂勁は、くつろぎと笑いから生まれる。

私たちの太極拳の武道練習は、まず寛い(リラックスではない)で、そして笑いながら、楽しく対打を行います。よくあるような武術や格闘の練習のように、厳しい顔をして相手に敵対しながら必死でやるような練習は決して行いません。

これには理由があるのです。

人間は、くつろいでいるときには体内に分泌するホルモンも含め、ゆったりとより多くの感覚を感じ取るようにできています。いわゆる聴勁はこれを使用しますから、豊富な感受で太極拳の対打を行う事ができるのです。… 続きを読む

イチローVSダルビッシュ イチローの「ライオンは筋トレしない」にダルビッシュが反論する

 最近のイチローさんの言葉です。話題になりました。

「メジャーに来て最初に思ったのは、周りがでかい奴だらけだということ。

それに対抗しようと、最初は筋肉をつけた。しかし、たった3kg増えただけで、体が全く自由に使えなくなった。

人間の体は、様々なセンサーを出してくれている。過度な筋肉をつけることは、そのセンサーを殺してしまうことに繋がり、それは結果的に怪我につながる。

結局人間は、生まれ持った”関節”とか”腱”なんかは鍛えられないから、筋肉が大きくなるとそれを支える部位で故障が起きてしまう。… 続きを読む

青年期のシナプスの刈り込みと太極拳

この論文を読んでいて思い出したことがあります。

 私は、中学後半時代から、世の中に起こる違和感と大人の偽善に我慢できず何にでも誰にでも反発していて、高校時代は、母親以外の誰の言うことも聞かず、特に学校では好き放題で、歴史ある高校で初めての落第生になったことや、思うことやりたいことのやり放題であったことを、太極拳の師に話したことがあります。

 その時のことです。高校時代は、祖父の組織の関係者から真剣による「柳生新陰流」を習っていたときも、その先生からも同じことを言われました。続きを読む

深遠な聴勁・十目

今から30年以上前の太極拳を教わる場所は、山の中がほとんどでした。イノシシにも出くわし、時には、真夜中近くになるまで深い山奥にいて教わることもありました。

聴勁はお互いの体が触れ合う聴勁はあたりまえで、太極拳には十目(じゅうもく)という周辺環境に対する聴勁があります。

例えば近くに動物が現れると、目で見える何らかの動き、耳に聞こえる音はあたりまえながら、空気の変化を皮膚で感じ、空気の味の変化、そして、動物の心の変化によっておこるエネルギーの動き(気)の気配を感じ、そして、においをも感じるようになります。… 続きを読む