欲を解放し思いのままに生きる。

欲も、自我も、好きなだけ。楽しいだけ。思いのまま。ありのまま。

一切にとらわれず、性欲・食欲あらゆる欲望もありのままだから、思い切り、一切の抑圧も抑制もなく生き生きと命の中に躍動する。

一切の抑圧から解放される。こんな楽しくて素晴らしい人生がないことを思い出す。

この抑圧が一切なくなる。神(しん)のすむ魂(こん)が、この抑圧のないこの現世に現象を起こすものになる。

魂(こん)は精神的活動で陽、

魄(はく)は肉体的活動で陰とされ、すなわち欲望も人体も、生理も精も気も魂と共にあるのが魄(はく)である。… 続きを読む

和合

和合すれば、敵は我が身なり。
我が身は我が心の赴くまま。

心を受けるところに愛がある。
受容すれば一体になり。
迎合すれば分裂する。
分裂すれば、心は争う。

相手の感受が始まるところを先(せん)とする。
その先(せん)を聞く。

その感受を受けて我が想念を興し、行にする。

それを「枕を抑える」と宮本武蔵は言う。

人や万物の感受を聞く、それを感じ受容する能力を思い出す。

例えば人の感受は即座に想念となり、気となり動となり表面に発露する。… 続きを読む

天上天下 唯我独尊

仏陀の言葉に「天上天下 唯我独尊」という言葉があります。

うちにいる文鳥たちは、空を飛びます。
私はいくら手を広げても空を飛ぶことはできません。

しかし、私は、大きなものを持ち上げることができます。

ギターの弦は震えて音を出します。
とても美しい音です。

しかし、私はたくさんの歌を歌えます。

そうなんです。全てのものは全て違って全て素晴らしいのです。

これが唯我独尊です。

そして天上天下。全ての中にいると言うことです。… 続きを読む

極へ逝かない

太極拳の心意が求めるところに、先天に戻る。 遡るということ。があります。

社会では後天的な事を積み上げて、進んでいくのが常です。

積み上げて積み上げて老い衰え死んでいく。積み上げることが多ければ老いは加速する。

遡り、遡り、若返り、生まれる前に戻っていく。これが太極拳の心意です。

何事も、極に向かうとその終局を迎えます。極へ逝くということです。

筋肉も鍛えれば鍛えるほど老化します。
努力すればするほど、疲れます。… 続きを読む

胡蝶の夢

胡蝶の夢は、道教の始祖の1人とされる荘子による有名な説話です。

巨匠フランシスコッポラがこの説話をモチーフにした文学作品から映画を造り上げました。

私も見ましたが、その思想がよく表されています。

胡蝶の夢は、荘子が夢の中で蝶として、楽しくおおらかに飛んでいたところ、目が覚めたら人間に戻っていた。人間としての私が、蝶になった夢をみていたのか、それとも今の私が蝶が見ている夢なのかという説話でです。

太極拳では無為自然を教えます。… 続きを読む

純粋を持続させる

純粋、何一つ囚われも曇りもない、当たり前であるがままの状態。

純粋(神=しんの性質)を持続させる。 例えば、太極拳の套路をゆっくりと長く続ければ、それはいづれはわかります。

日常生活で純粋を持続させてみれば、とても面白い現象が起こります。

もしそれが出来れば、一瞬にして周辺の世界も変貌します。

見るものも感じるものも包括した融合した感覚を得るはずです。

面白いように、思った通りに現象が起こります。

しかし、ここがみそです。面白いところです。… 続きを読む

才能

才能(さいのう) 生まれながら持つ神・気・精で、あらゆる物事を巧みになしとげることができる、生まれつきの能力である。

神(しん) 全てのものに存在する原質(純粋な心)。全体としての普遍性(全てと通じる価値観)。普遍性から揺らぎと共に気が起こる。発想(想いの始まり。個性になっていく)のはじまりとなる。
気(き) その原質から発生するエネルギーの動き。全体とその一部である個との融和。神(しん)を感じ、そのエネルギーはそれを感受する、感性の目覚め。… 続きを読む