専修クラスは、以前武道クラスでもやった座道とか中心にやる感じですか ?

(当流の拳士からの専修クラスに対する質問に答えます。)

坐道(導引法)・站椿(立禅も含む)・運気法(内気功も含む)・太極整体(套路の型と、擒拿を含む)・点穴(活法・外気功)・内丹術・存思(瞑想と想念)と多様にやります。
坐道も中心というのでは無く、太極拳の根本修養のただ一つです。
武道クラスでやったのは内功ですね。あれも坐道の応用ですね。本来は武道クラスでやりませんが、ちょっとみなさんの健康状態をよりよくするために、少しやっておきました。擒拿や摔角をやっているだけで十分整体や内功になりますから。… 続きを読む

道を楽しむ

 世間には、色々な常識があります。
古くから続くもの、宗教の常識。科学の常識。武道の常識。などなど。

しかし「道」には常識がありません。
「道」には常識が無いから、道なのです。

常識とは辞書のとおり「ある社会で、人々の間に広く承認され、当然もっているはずの知識や判断。」ということです。
ですから「道」の常識と説く時点で、おかしな話になります。

その常識に縛られてしまうと、「道」から遠ざかります。
しかし「道」の常識を知識として構成していると、あたかも「道」を説いているようにも見えます。… 続きを読む

太極拳武道クラスのご案内

 

 楊式太極拳の武道クラスです。基本クラスまたは応用クラスを受講された後に、基礎から丁寧に指導いたします。
■月会費制 月4回
■月謝 月 10,000円
■練習日時 毎週日曜日 午前10時〜12時
■練習場所 (室外)みたけ台公園 地図
 神奈川県横浜市青葉区みたけ台36
(室内)東急田園都市線「藤が丘駅」周辺の室内施設
■練習内容  対錬を中心に、楽しみながら楊式太極拳の豊富な技を習得します。
■お申込・
お問合せ
こちらからお願いいたします。
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太極拳の武道練習における留意

無過不及。(太極拳経より抜粋)
過ぎることなく、また及ばざることなくという練習方法がとても大切です。
太極拳の全ての技は、殺傷技術です。練習でその技をすさまじい勢に応じて発すると、お互いがその勢を育てる前に身体をこわしてしまいます。リラックスして無理をせず、自然な勢いを楽しんでください。自然な勢いは自律神経や免疫を司る心身のホメオスタシス(恒常性維持機能)を正常にして、より弾力あふれる振り幅の大きいものにしてくれます。… 続きを読む

武道太極拳の相対練習

太極拳を武道として修練する場合は、相対練習が重要となります。

相対練習は二人で行いますが、双方がお互いの勢を高めていくことの相乗効果を最も重要な要素とします。相対練習の相乗効果こそ、太極拳の太極という根本的な理念にもなります。

下図の太極図のように、技を掛ける側も掛けられる側もよく和合して、お互いにうねりを描きながら、相手をよく粘って受け入れて、相手をよく走らせて受け流して、和気藹々と相対の練習を行ってください。… 続きを読む

太極拳を武道として極めるには

太極拳の武の高手への道で、他の武道と大きく違うところがあります。

全ての武道、そして全ての人とは言いませんが、多くの武術は、新しい動きを身につけたり,又コツを覚えたり、秘伝みたいなものを新しく知ることで上達するとされています。いうなれば積み上げていくものでしょう。

太極拳は自分の持って生まれた,無為自然の才能に気づき、それを練ることのみに高手への道を求めています。太極拳は積み上げているものを一度捨てて,本当の自分に気づき、それからその積み上げているものを使うものです。… 続きを読む

武道としての太極拳の変化

現在の中国における武術も、日本での武術もそうですが、武道を習う人に対して、武道が本来の武術と同じような要求を続けていくとしたら、武術を学びたいという人は減少せざるを得ないと言うことはどの武道家も知っています。
そこで、ずいぶん昔から、武道である太極拳はその武術自体を大きく変化してきました。
その理由は、本物の武術を追求するには長い時間の毎日の練習と、良い師が必要になるわけですが、現代人は余りにも忙しいうえに、身近なところに良い師がいるということは難しく、武術を残していくという手段としては、武術自体を変化させるのが良いと考えたのです。すなわちパッケージ化です。パッケージ化とは套路の型のように一つの型を定型化することです。
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楊式太極拳の武道

太極拳の楊式は、実際に使えない。これはとんでもない間違いです。

今一般に普及している太極拳は、攻防を目的にしたものではない、ただそれだけのことです。

楊式は楊無敵と言われたほどの理想的な攻防術です。しかし、それを極めるには、武道としての太極拳、すなわち、道が必要なのです。太極拳は道教の道の教えから名付けられています。しかしそんな難しいことはさておいて、簡単に自然で、無為すなわち故意ではない自然体であるときに使える武術なのです。

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太極拳を美しく始める──「導引」から「套路」へ、伝統の学び方

太極拳は、動きそのものはゆっくりしているにもかかわらず、いざ覚えようとすると意外に時間がかかるものです。特に套路(とうろ)と呼ばれる「型の連続動作」は、一見すると複雑で、動きも多く、初心者の方にはなかなかハードルが高く感じられるかもしれません。

ですが、実は中国に古くから伝わる、とても効果的で自然な「学び方」があるのをご存じでしょうか?

まずは気持ちのよい「導引」から始めましょう

 

太極拳の套路をいきなり丸ごと覚えるのではなく、まずはゆったりとした「導引(どういん)」や簡単な気功動作から入るのが伝統的な方法です。… 続きを読む

楊式太極拳の点穴術。行気の極意と、三尖と節の技術で始めて実戦で使えるようになる。

私たち人間はエネルギーを生成し、そのエネルギーの働き=気で生命活動を行っています。その気は通り道(経絡)から体中を巡り、その局所(経穴)で集結し、生命活動を活性化します。
楊式太極拳の源流である武当山の太極功は套路に於いて、この経絡と経穴の活性化を図る行気を含んでいます。まずは坐道において気を巡らせる環流法という特別な座り方にて、行気の基本を毎日涵養します。
そして無為自然に立つとその気は、身体を天と地につなぐように気が巡ります。この気の巡りが、小周天・大周天を連結すると、大架式という套路が始まります。… 続きを読む